緊急事態宣言が解除されて
緊急事態宣言が解除された。
新型コロナウィルスが消滅したわけではないが、通勤電車の乗客や、それこそ街の賑わいをみるに、徐々に世界は戻りつつあるような、そんな感慨に浸っている。
それがいいのか悪いのかでいえば、頼むから感染者が増えないでおくれーと思うだけだ。
とはいえ、確かな変化はあるわけだ。
最寄りの体育館で、よくヨガの教室に通っていのだが、みんなが知っているであろうPCR検査のためまだまだ休館となっている。
オンラインヨガのお世話にまだまだならないとなーという感じで、とりあえずは様子見である。
相変わらず公園にぶらぶら通ったりしているが、恐らく、今がチャンスだろう……お山にも足を延ばしてみたのである。
登山、山岳スポーツに関連する4団体が、自粛解除後の山岳スポーツ再開にむけての基本的なガイドラインを発表しました。https://t.co/vuxnUJ5VNb
— ヤマケイオンライン (@YAMAKEI_ONLINE) May 28, 2020
緊急事態宣言解除直後、始発の電車に乗り、高尾山に行ってみた。
アラームが鳴るよりも早く目を覚まし、通勤電車よりもよほど空いた電車の中、稲荷路より登り始めた。
よほど、楽しみだったのだろう。寝るのは遅く、起きるのは早く、小学生の遠足みたいなものである。
そう――待ち望んでいたのだ。
本当に久しぶりだ。春は過ぎ、初夏になり、梅雨入り前の晴れ間だった。
お稲荷さんもwithコロナ。
実際、登山中はバフを使用した。マスクは死にそうになるので、バフ。試してみたが、耐えきれなかった。
5月度の走行距離(歩行距離?)は180km。ランナーにとっては大した事のない距離だが、個人的には非常に動いた月だった。その結果痩せていないのは、自粛生活とテイクアウトによるものだと言い訳しておこう。
言いたいことは、心肺機能はそこそこ上がっていると思っていた。とはいえ、山と平地は違うわけで、実際に登った結果は――筋肉痛である。
心肺機能は耐えたが、筋肉が耐えきれなかった。
激しい運動はそれほどやってなくて、筋肉痛になるまで追い込んでいないからね。
1時間程度で山頂へ。
人は疎らで――富士山が、綺麗に見えた。
涙が出そうになっていた。
山は逃げない。
逃げるのは人だ。
帰路は一号路を使ったが、登っていく人は多かった。
高尾山に行けば、次は塔ノ岳……と言いたいところだが、しばらく様子見である。
落ち着いていれば、丹沢にも足を延ばすかもしれない。
withコロナの時代がどうなっていくのか、未だ行く末は見定められない。日本はもとより世界がそうで、自身の身を守りながら生きていくしかないのだろう。