小説置き場2

山岳に寺社仏閣に両生類に爬虫類に妖怪に三国志にetcetc

2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

愉快な呂布一家~二人の戦姫~

ぱしゃぱしゃと、水を跳ね撥ね道を走る。 薄茶のゆったりとした布で顔を隠し、大きな長い、これまた布に包まれた何かを持って。 この地の名は――洛陽。 「もう!」 声を出す。 どこか、雨宿りできるところはないかときょろきょろ。 人と、人と、離れるように…

暴龍――案ノ1

最悪の厄災 最強の狂気 最後の……触れるべからざるもの 百五十年前ウルスに打ち倒されるまで、ただただ狂喜に身を任せて己の欲するままに破滅を生み出した しかし、その最期の姿はあまりに無惨な姿であった 時は移る 五年前、暴龍が朽ち果てた場所で、ある子…

諸勢力

……ナニコレ?ー? 地図ですよー というわけで、下手っぴな地図で愉快な呂布一家の現情勢を説明したいと思いマース^^ノ こんなところにこんな人がーと思ったら、 もう少しましな地図を探してイメージしてやって下さいまし^^ 呂布さんが曹操に敗北したとこ…

赤茶色の憎いあんちくしょう……

赤茶色の憎いあんちくしょうが現れた! 棚の後ろに隠れた! とりあえず丸めた新聞を装備した! 荷物をどけますか? →はい いいえ 散らかっている荷物をどけた! 棚を動かしますか? →はい いいえ 棚を動かした! しかし、姿が見えない 敷物を動かしますか? …

というわけで

一応、うちの創作物の二枚看板の片方、愉快な呂布一家も今回できりの良いところに 史実じゃあここで呂布の活躍はおしまいなのではありますが(´っω;`) この「壊れた」三国志もの、原型は短いお話にある二本なわけで ええ、そうです まだ、終わりません!(`…

終焉の宴(終)

「どうして、僕なんですか!」 魏延が、抗議する。 宋憲が、困る。 「僕も東の軍に参加するんじゃないんですか!」 「いやあ、それがなあ、東は、お子様厳禁でな」 「真面目に、答えて下さい!」 「指揮する者がいないと、困るだろう……」 「僕じゃなくても!…

終焉の宴(7)

「……臧覇殿! 全軍を離脱させて下さい!」 「なんだと!?」 元・山賊の男が。 「呂布様は、城を出ました」 「はあ?」 さっぱり、である。 全然、話が掴めないのだ。 「もう! とっとと!」 「って、無理だろ!」 張遼が、止められない。あの夏侯淵に傷を負…

終焉の宴(6)

「いやあああ!!!」 少女が、青龍刀を振り回す。 小柄な馬に、小柄な身体。 呂布、貂蝉の義妹、張遼。 彼女の狂気が伝染し、彼女の兵が、狂気し狂喜する。 それは、小さな呂布といっていい。 呂布の狂気の染り方は、その比ではないのだが。 呂布の軍が圧倒…

終焉の宴(5)

「これで、この戦は終わりなのでしょうか」 「そういうことに、なるだろうな~」 曹操と、荀彧。君主と軍師、二人の会話。 眼前の呂布の姿に、曹操はルンルン。 「まだ張遼が残っているが、それも、呂布殿がいればなあ」 「殿。陳宮、高順、貂蝉の姿が見えま…