2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧
ふぁーっとあくびを一つ漏らす。 もう一つおまけ。 もう一つもう一つ。 呂布軍第二武将の張遼は、一人のんびり調練を眺めていた。 「おい」 「うん、臧覇?」 振り向くと、ぷにっとほっぺたをつつかれた。 ぷにぷに。 「なにやってるのー」 拒むわけでなく、…
「えっと……なにを、しているのですか?」 「杖作り」 しゃっ、 しゃっ、 しゃっ、 と、木を、研いでいく。器用に、器用に、蟲の、脚で。 息を吹きかけると、木屑がさあっと、消えていった。 「あの……どうして?」 「お前のため」 黒之丞が、言った。 女は、…
「美味しいです」 女が、ほんのりと微笑を浮かべながら言った。 黙って、俯いて、その言葉を聞く。 黒之丞が一本。 女が二本。 二人で、平らげた。 「本当に、美味しかったです……」 黒之丞が、少し、顔をあげた。 女は、何か言いたげな顔をしていた。 迷って…
どすっと鈍い音がした。 一拍おいて、また、鈍い音がする。 男が馬乗りになって、拳を打ち付けていた。 頬に、男のものでない血が飛んだ。 にっと、嗤う。 長い舌で、血を、舐め捕った。 掴みかかった男の鼻に、拳を叩き込む。 男が、膝をついた。鮮血をたら…
日の出を眺めるのは、久し振りであった。 朝は寝ていることの方が多いのだ。 今日は違った。 あの後、一睡もしていない。 家の中を覗く。 女は、眠っているようであった。横になっている。 琵琶は、なかった。 ふと、虫の気配を感じた。 長い太い百足が、家…
「舞台でこの琵琶を弾いて聞かせて。それで、暮らしを立てておりました」 それなりに売れていたと、女は自嘲するように笑った。 「蓄えもありました。大きく使うことなど、ありませんから」 女の言葉を待つ。 こき、こきっと、指を鳴らす。 「住み慣れた長屋…
「……ばれていたのか」 顔色を変えずに言う。 やはりと、女が頷く。 「こんな闇の中、明かりを持たずに歩けるのは、人ではないかと」 「どうして、明かりを持っていないとわかった?」 確かに、明かりは、面倒なので持っていなかった。 「煙の臭いがしません…
「今、戻った」 男が、がたがたの戸をあけ、家の入り口に。 女は、床に身を横たえていた。 ゆっくりと身を起こし、大事そうに琵琶を抱えると、 「早かったのですね」 そう、言った。 「鍋はあるか」 多分と言うと、また、女は台所の棚を指さした。 男は台所…
遠くは、なさそうであった。 人里はまだ少し先にある。 道に戻る。月を背に、歩く。 妖か―― 人か―― 明かりは見えなかった。 はて? 首を傾げる。 音は、近づいてきていた。 もう、すぐそこのはずだ。 「……妖、か」 そう、思った。 廃れた、家。 そこから、音…
三日月が嗤う夜の道。 草叢の影で蟲が鳴く。 男が一人、人なき道を、灯りも持たずに歩いていた。 長い手。 右目を覆う長い髪。 隠されていない左目は丸く大きく。 男が近づくと、虫達は、鳴くのをやめる。 まるで、じっと息を潜めるように。 ぼろぼろの衣を…
というわけで、この変なブツは銀杏の木です^^ お昼間、親にちょっくら近場のお寺やらなんやらに連れられまして その戦利品です^^ そういえば、深夜パソコンに触るなって言われました ばれてたのか…… ヤバイ;-;
馬。 騎馬軍。 二万の軍。 中央の戦なら、そう、多いということはないだろう。 だが、その二万の兵が、今の錦馬超の全て、であった。 涼州に現れた漆黒の戦姫、呂布。 その勢いは、とどまるところを知らなかった。 最初は十数人だった。それも、赤子を入れて…
えっと、おいらはB型だったらしい 血液検査ってやつですね。初めて知りました あと、ちょっと太りすぎ;-; ウワーン
えっと、ただ今実家に帰ってきてるわけですが…… 非常に、やりにくいです^^; うーん、夜しかパソコン触れないからなー 投稿用、全然進んでません;-; 話にも悩んでおりまして ……進まないので、違うの書いてみたり^^ 何やってるんだか……アハハハ いやね…
「というわけで、袁紹様が、お二方に次の会議にお出になるようにと」 「……」 「……」 黙って、顔を見合わす男と女。 袁術。 紀霊。 袁紹の命を伝えた顔良は、少々汗を掻いていた。 それがまた、紀霊の不安を誘う。 袁術は、落ち着いたものだった。 覚悟、して…
「やっぱり、変です。ここは、いつもの古寺じゃないです」 「そうかい? いや、気のせいだよ」 妖が二人を眺めている。その視線に気がつくと、姫様は小さな手を振った。 手を振ってから、気味悪そうに葉子の顔を見る。 じっくりと見て、「葉子さんですよね………
「ん……」 二人の、部屋。 銀狐が、目を、開けた。 少し探ってみる。自分しか、いない。 「また……」 くらくらがんがんする頭を押さえる。 飲み過ぎ。 はめ、外しちゃった。 「姫様……」 一応確認、呼んでみる。 返事はなくて。 上体を起こす。どうして目の前に…
「馬岱さん! 頭を上げて下さい!」 「頼む」 額を、床に擦り付ける。 「え、あう」 そんなこと、急に言われても、と。 「無理、か……そうだな……」 ぺたんと腰を下ろすと、憂いを帯びた子犬のような瞳で魏延を見る。 顔を真っ赤に染めた魏延は、 「じゃ、じゃ…
応募用にちょこちょこ書いてみる 去年は結局、完成しなかったからなー 今年は一回ぐらい^^; まだ全然進んでないけど、とりあえずやってみようか ガンバレー
「今日は、一体どうしたんだ?」 そう、馬岱が言った。 自分に与えられた部屋。 今日は、外に出る事を許されなかった。 城の空気が、変わった。 それは、部屋の中でじっとしていて、感じる事が出来た。 「呂布様が……馬岱さんと、お話したいって」 魏延が、遠…
「彩花さま!」 「朱桜ちゃん」 ていっと、鬼の娘が姫様に跳んだ。 姫様、おおっと、幼子の身体を支えようと。 無理であった。 銀狐が笑いながら倒れかけた姫様の背を支えた。 「朱桜ちゃん……」 「ごめんなさいです……」 「いいよ。朱桜ちゃん、早かったね」 …
長い事になりそうです…… どっかに応募でもしようかな…… どこか小説の投稿で良いところないですかね?^^;
踊る、影。 少女が、静かに、舞っていた。 柔らかな光が、部屋を薄く照らしている。 女が、手拍子を。 それに合わせて、少女が、舞う。 ひらひらと、扇が踊る。 決して、上手、とは言えない舞だった。 所々、動きがぎこちなくなる。 でも……。 想いが、込めら…
ただいま実家に滞在でございます、はい^^; うーん、色々と不便でございますなー 今日で月が変わったので、恒例(?)の執筆記録を(こう書くと、なんだか凄そう……) 2月は、 「愉快な呂布一家」 がだいたーい原稿用紙30枚分 「あやかし姫」がだいたー…