小説置き場2

山岳に寺社仏閣に両生類に爬虫類に妖怪に三国志にetcetc

2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

長江、燃える(3)

孫策軍先陣を勤める猛将、凌操。船先に立っていた。 傍らに立つ己の息子を優しく眺めると、すうっと話しかけた。 「震えているのか?」 「い、いや!」 違うと言った。 それを聞いて、凌操の兵が笑う。 凌操が一子、凌統が、笑った兵達を睨む。くわばらくわ…

忙しい忙しい

はぁ、ちょっと今時間が足りない状態ですねぇ~^^; まずは、明日返却しないといけないビデオが二本(シン・シティと少林キョンシー(゜∀゜)) 金曜日に数学の中間試験(まだ、友人に問題解いてもらってないよー、できないよー;-;) 適当に撮りためたビ…

あやかし姫~蟲火(3)~

「姫様、もう遅いし、そろそろ寝よっか」 夕ご飯を食べて、のんびりとする姫様。 もっぱら、小太郎と一緒にいて。 微笑ましい光景、なのだが、あいも変わらず小太郎は姫様と太郎以外に慣れなくて。 そんな幼子に内心複雑な気持ちを抱きながら、そろそろ、と…

長江、燃える(2)

「皆の衆、やっと、ここまできた。やっと、ここまできた。よく、ここまでついてきてくれた」 孫策が、諸将を集めて言った。 「本当、苦労かけたなぁ」 「わ、若様!」 「もったいないお言葉でございます!」 「うおぉぉぉ!!!」 感極まり、大泣きする黄蓋…

長江、燃える(1)

長江。 その大河を埋める大船団。 その旗にそびえるは「孫」の壱文字。 小覇王、孫策。 袁術の旧領土を制圧した彼は、ついに憎き敵を討ち取ろうと。 荊州牧・劉表が配下、「黄祖」 その名前は、孫家に深い深い恨みを刻んでいる。 先の孫家の主。 江東の虎と…

あやかし姫~蟲火(2)~

妖達が居間に車座になっている。 古寺の妖のほとんど――頭領を除いて――がそこにいた。 銀狐の葉子、烏天狗の黒之助は半人半妖の姿。 銀色尻尾に銀色お耳、黒い羽根。 困惑した表情を浮かべていた。 妖狼太郎は、興味なしと、部屋の隅っこで尻尾を見せて。 こ…

愉快な呂布一家~侵入者(4)~

街の外れ。そこで影は立ち止まった。 後ろには――二人の鬼の姿。 「さてと、観念、したようね」 「……大人しくしたほうがいいよ……死にたく、なければ」 「ぐ……」 「う、あー!」 また、光の糸が。 貂蝉も、同じ光の糸を。 今度は、完全に貂蝉が勝った。 糸は、…

愉快な呂布一家~侵入者(3)~

「呂……呂布……」 口を、ぱくぱくとさせる二つの影。 目の前の事実が、信じられなくて。 「そんな、眠り薬……こいつも解毒剤を?」 「へ? なにそれ? あー、この甘い匂い?」 瞳を爛々と飢えた獣のように輝かせながら、無邪気に言った。 「殺気に反応して起き…

愉快な呂布一家~侵入者(2)~

「な、なんで! 猫眠煙を吸って!」 甲高い声。少年とも、少女ともとれるような声を、小柄な影はだした。 「少々、慌てましたが、仕事柄この手の薬には、手慣れているので」 「ちっ……」 「一目で、眠り薬だとは。あとは、解毒剤を飲めばいい」 「はあ? ……ど…

愉快な呂布一家~侵入者(1)~

「そろそろ……お腹が空く頃ね……」 ゆっくりと、布団から抜け出ると、貂蝉は愛する子共達のところへ。 隣のベッドの雛の安らかな寝顔に、 「……よかったですね……本当に。安心、したんですよ」 そういった。 「うん、待ってて……あれ? 窓、開けたっけ?」 窓が、…

愉快な呂布一家~お泊まり(2)~

「えっと、高順殿、それでどうなったのです部屋割りは」 「呂布殿と張遼殿、貂蝉さまと雛殿だそうだ」 風呂上がりの牛乳を飲みながら、高順が陳宮に。 飲むか? ときかれ、私はこっちと小銭を出して果物牛乳を売店のおじさんに受け取る。 「大浴場……まあまあ…

愉快な呂布一家~お泊まり(1)~

西域につながる小さな宿場街。 人と人が、物と物が、いき交いゆき交い、それなりに繁盛して。 その街の、ほどほどの大きさの宿。 そこに結構な数の団体客がいた。 皆、お揃いの薄茶の緩やかな服を着て、フードで顔を隠していた。 通りかかる人は、はて、と訝…

あやかし姫~蟲火(1)~

静かに本を読んでいる二人。 すらすらと、読み進める少女。 雪のような白い肌に、長い長い黒髪が、艶やかに。 薄い藍色に、壱羽の揚羽が描かれた着物を身につけて。 ゆっくりと、随分と薄い本をめくっていく若い男。 無造作な髪、犬のような雰囲気。 ともす…

ふう……

ちょっくら、大量更新^^ もう一つ、いけるかなあ…… せっかくの休みだし、来週は、ちょっと無理だし^^; 今のうちにね^^

愉快な呂布一家~新たな、始まり(3)~

「赤ちゃん、可愛いね~」 呂布が言った。 「うん」 張遼が頷く。 こしょこしょと、くすぐってみる。ちょこっと、動いた。 「それでは、高順様と貂蝉様は五人で?」 陳宮の言葉に、二人が頷く。 「私と呂布様、張遼さんは丁原さまのお屋敷へ。他の方々は?」…

愉快な呂布一家~新たな、始まり(2)~

「着いたあ!」 というわけで、到着である。 呂布軍、無事、荊州に辿り着いた。 出迎えるわ、張繍、雛。 照れ臭そうに、手を繋ぎながら、である。 「……あれ?」 「お久し振りです、貂蝉さま!」 「雛さま、お元気になられて……本当に良かったですわ……」 二人…

愉快な呂布一家~新たな、始まり(1)~

洛陽のとある食堂。 そこに、妙な集団が。 皆、薄茶のゆったりとした布を身に纏っていた。 顔を、隠していた。 見たところ、子供も交じっているような。 赤子が、三人。 ぐっすりと、眠っていた。 「うーん、お腹空いたあ、貂……違った、厳姉様」 「はいはい…

書いてみた……

えーっと、まあ、あれですね久し振りの「愉快な呂布一家」は、本編と離れまして、 紀霊・袁術の話 まあ、紀霊を女の人にすると、こうなったと^^; あれです、このお話では袁紹、袁術は鈍い人なんでねえ。全然気付いていなかったので色々と問題が起こってた…

紀霊伝ノ3

「おい、劉備殿! どうして張飛はとどめを刺さないのだ!?」 張飛が、蛇矛を突きつけて、そこで止まっている。何か、会話をしているような。 劉備は、答えない。 車冑を見もしなかった。 「か、関羽殿!」 関羽も、答えない。 「関さん、来たみたいだね」 …

紀霊伝ノ2

「はん、こんなところで敗残の兵の相手とはねえ」 劉備が、いった。 傍らには義兄弟の関羽、張飛。 そして、 「劉備殿、敗軍とはいえ、侮れませんぞ」 言ったのは車冑。 中年の武将。曹操の兵を預かっていた。叩き上げ、である。 劉備と車冑。 二人の関係は…

紀霊伝ノ1

あと、もう少し、もう少しで、徐州を抜けられる…… 総勢一万。 よく、付いてきてくれた。 「紀霊様、あと、少しですね!」 「うん」 心が、弾んだ。 南方に覇を唱えた名門袁家のもう一人の主。 袁術。 曹操、呂布、孫策に敗れ、その力のほとんどを失った。 十…

地震……

う~ん、久し振りのそこそこ大きな地震だなあ~ 跳ね起きました、はい まだほとんど眠ってないのに~;-; 我が妹君は地震に気付いていないご様子 さっき話しかけてみたら反応無しでしたΣ(゜□゜ノ)ノ お、大物って奴ですかね( ̄□ ̄;)

推敲

ちょっくら「あやかし姫~旅の人~」全20話の推敲を行ってみる ちょっとはましになったかなあ(///ー///) まだまだ改善すべきところはいっぱいあるなあ^^; さてと、今日は休みだしなんか書くか( ´∀`)

適当な三妖

超、適当^^ 本当、適当 一応、あやかし姫の古寺の三妖 左から葉子、黒之助、太郎 背後霊ぽいのはΣ(´Д`;)……姫様? 大きさとかもぜーんぶ適当 ま、いっか^^ 試案1ってことで^^

出てきた絵

うひゃー、やっとレポート終わったー^^ノ あとは、実験の予習やって寝るだけ! 予習……アレ(゚¬゚)? 絵の解説は……なしってことで^^ 習作習作ってね 先週、描いたんだっけかな?

あやかし姫~お月見~

秋が深まっていく。 時折、肌寒さを覚えるほどに。 いつもの古寺。 庭で黄金色のすすきが揺れている。 水の跡が、ぽつぽつと。 灯りが、漏れている。 今宵は――十六夜。 まあるいお月様が、輝く星々とともに、空に浮かんでいた。 「まったく、わざわざ昨日雨…

十六夜

昨晩は綺麗なお月様が出てましたね~ 十五夜お月様の鬱憤をはらすかのようにね^^ さてさて、本当は、昨日一昨日のどっちかにあやかし姫を一本書こうかな~ と考えていたのですが、 時間が、足りない! ってわけで、出来ませんでした^^; 今晩は出来ると…

戦姫双歌

全てを飲み込む漆黒の狂気 最強の誇りと滅びし誓いをその胸に 山狗を統べる大鎌の主 己に流れるその血を呪って 二人は出会い、乱世にその名を刻み、同じ時を生きた 「愉快な呂布一家~第三部、戦姫双歌」 開戦

秋雨々……

雨風、それなりにありますねえ^^; 台風が近づいているらしいので、納得! さて、さっき大学に行ってきたのですが、さすがに「半袖」の人は少なかったようで(*^_^*) 寒さに強いおいらも……ちょっとねえ(;´Д`) 今自室で半袖半ズボンでごぜーますがね! ……さ…

第三部……

というわけで、愉快な呂布一家第三部スタート!!! 何だか、呂布さんは相変わらずのような^^; 気にしない気にしな~い ちなみに、閻行ってのは、史実でも韓遂の婿 あの、錦馬超に勝つという凄まじい人です!Σ(´Д`;) ……ああ、本当に凄いなそれ 馬超って…