小説置き場2

山岳に寺社仏閣に両生類に爬虫類に妖怪に三国志にetcetc

短いお話

あやかし姫番外編~弟子の少年と師の少女~

小高い丘の小さな庵に、暖かな気配が満ちていた。 庭で花を咲かせる紅梅に白梅、鶯が朗々たる自慢の喉を披露し、目白が忙しなく枝の間を飛び回る。 視界を満たす柔らかな光、鼻孔をくすぐる仄かな匂い、肌に触れる穏やかな風、古池の水芭蕉には眠りから目覚…

学園あやかし姫の十!

「クリスマス、ねぇ」 卓上カレンダーを見やり、一週間後のその日に思いを馳せる。 これといった予定はなく、赤麗と二人で過ごすと思う。 十二月二十四日は、みかんを剥きながらこたつでぬくぬく。 火羅のクリスマスは、大体そんなものである。 「そお、クリ…

学園あやかし姫の九!

「なぁ、なぁなぁなぁ」 猫なで声を出しながら、顎を頭の上にちょこんとのせ、腕を胸の前で交差させながら、髪をちょこちょこ引っ張っりやる。 うっとおしいことこの上なかった。 蝙蝠をあしらった袖口から、蒼白く痩せた指が伸びていて、それがさっきから一…

あやかし姫番外編~幻の終わり~

「注意」 本編とはいっぱい違うよー(。・ω・。) ぱられるです、ぱられる 桃の花の芳しい匂いが座敷まで運ばれてくる。 もう、春なのだ。 一人でいる屋敷は広く、しんみりとしていた。 色々なことがあったと火羅は思った。 色々なことがあって、色々なものを失っ…

すっごく久々に天地人

久々の天地人ですよーんと で、長谷堂合戦は誰とやるの? ねぇ、誰と戦うの? ぼかぁ、わかんないなー 葦名対伊達は駄目で、佐渡攻めはいいの? 違いは何なの? この二枚舌は何なの? 一枚岩な上杉……外に敵、内に敵が上杉の伝統なのに あとね、これだけは言…

無銘(タイトル募集中)

「何だその顔は?」 心配そうに覗き込んだ幼子の顔を瞳に映し、十兵衛は苦虫を噛み潰したような顔になる。 「汚い」 幼子の顔がみるみるさらに汚れていく。涙と鼻水でぐちゃぐちゃだ。 眠っていないのか、目の下に薄黒いくまがある。それも腹立たしい。 「………

学園あやかし姫の八!

「火羅」 何? と、火羅は首を傾げた。 目の前では彩華が、襦袢姿で胡座を掻いているようだ。 世界が霞がかっていて、我が侭な友人は薄ぼんやりしていた。 貧弱な胸が見え隠れし、蒼白い鎖骨が堂々と。 はしたないわと火羅が言うと、彩華はいつものようにけ…

雪の戦人

虎は子供の時から戦が好きだった。 元服前の子供達を集めて戦の真似事をしては、姉によく叱られていた。 父に疎まれ蔑まれ、身を隠すように城下の寺に入れられても、戦ごっこはやめなかった。身体を動かすことも好きで、仏門修行より武術修行に精を出した。 …

学園あやかし姫の七!

腕の中の華奢な少女。 満足げに微笑みを浮かべ、しどけなく首に腕を絡ませてくる。 軽かった。赤麗より軽いかもと、火羅は思った。 お姫様抱っこされた彩華。 お姫様抱っこしている火羅。 銀色縁の丸窓に眼をやると、薄く雪が積もっていて、ニヤニヤ顔の葉子…

学園あやかし姫の六!

どんより曇り空から、白雪が次々と落ちてくる。 小さく口を開け、白い息を吐きながら、その様を眺める。 視線を落とすと、同じように空を見上げる少女の鼻柱に、小さな雪が降りかかり、さぁっと溶けるのが見えた。 少女は、大きな瞳を真ん中に寄せ、つんと口…

学園あやかし姫の五!

トリックオアトリート! なんとも憂鬱な響きであった。 カボチャお化けに彩られた通学路を、火羅は俯き加減に歩いていた。 この街は季節の催し物が好きだ。 学園もそうである。 沙羅は河童の格好をするのだと嬉しそうに言っていた。咲夜は狼女だがおーんと言…

学園あやかし姫の四!

朱桜「彩花様……」 火羅「彩花さん……」 姫様「ど、どうしたの、二人とも? そんなに深刻な顔をして」 朱桜「そろそろ、決めてほしいのですよ」 火羅「このままじゃあ、私達、お互いの存在をかけた争いをするわ。どちらかが消えるまで、殺し合いをやるわ」 姫…

学園あやかし姫の三!

「そんなに楽しみか?」 「はい! お爺様とお姉様と一緒にお出かけするなんて、滅多にありませんから」 二人の幼い女の子。 同じ顔をしていた。 一人が、いそいそとリュックにお菓子を詰めている。 一人は、扇風機の前でヴァーと波々声を出していた。 「彩花…

学園あやかし姫の二!

「お嬢様のクラスの出し物は白雪姫さか」 こくこくと、某クロミ嬢クッションに顔をぎゅーっと押し当てながら少女が頷いた。 「で、そなたの仕事は?」 蒼白い肌を黒髑髏の着物に包んだ少女が大スクリーンでゲームをしながら尋ねた。 敵将討ち取ったりー、と…

突発企画、学園あやかし姫

「む、むむぅ……わかんない。も、もう駄目…後は、頼むね。墓前には、胡瓜を供えてくれれば、私は満足……ガク」 「駄目! 沙羅ちゃん、頑張らないと!」 「咲夜さん、寝っ転がってそんなこと言っても説得力ないから」 「ううう……彩花さん、パス!」 「……エー」 …

冬休み突発企画

冬休み突発企画ー、いってみよー! 姫様彩花:あやかし高校二年生。八霊財閥の跡取り娘。両親は幼い時に他界。祖父に育てられる。完璧超人……ではなく、運動は苦手。文芸部と書道部を掛け持ち。時折、黒い人格が出る。つまり姫様 銀狐葉子:彩花の家のメイド…

夏休み特別企画(壱?)

茜色の夕日が、山々の間に沈もうとしていた。 二人で、日が落つるのを見ていた。 残暑。 まだまだ、暑さは健在。 並んで座る、小さな女の子と男の子。背丈はそれほど変わらない。 女の子は涼しげな蒼い浴衣姿。 男の子は、半袖ジーパン。 からすの鳴き声が、…

前回に続いてアホな話!

アホ話第二弾。前回の続き。見たくない人は帰った帰った( `Д´)ノ見たい人は下へどうぞ^^; 人物紹介! 呂布軍 呂布:言わずとしれた天下無双の火の玉「ガール」!(え・・・) 陳宮:呂布の忠実なる軍師!まと・・・も? 高順:呂布軍筆頭武将!まと・・・も…

アホだ・・・・・・

蒼天航路完結で真っ白になっているときに突如下りてきたネタ。ついでに某巨大掲示板も参考にして あ、純粋な三国志好きは見ちゃ駄目、ジョークが分かる人だけどうぞ こんなこと思いつくなんて壊れてるな。よっぽどショック状態だったんだな、おいら・・・・…