小説置き場2

山岳に寺社仏閣に両生類に爬虫類に妖怪に三国志にetcetc

2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

十一月分

今月は、「愉快な呂布一家」が本編外伝併せて原稿用紙百枚超 「あやかし姫」が原稿用紙九十枚超 だ、そうです^^ むう、「愉快な呂布一家」の方が多かったのか…… ま、よく頑張りました^^ ところかわって、またまた訃報 実相寺監督、おなくなりになったん…

画伝、蒼天航路より

アモーレ!! ならばよし 曹孟徳には王座に対する礼はなく 皇帝を称する人間にのみひれ伏す用意がある 自らの名を旗に掲げた将において 勝機活路の九分九厘までは己の前方にあるのだ! 今果つる時を迎えてみれば 何と悔いなき天命よ は 初めて 夢というもの…

迷いの森のあとがき

じゃあ、あとがきでもお一つ^^ 今回のお話は、4話以外全てに挿絵っぽいものをつけてみました というよりも、先に絵を描いてからお話を執筆(執筆って、響きがいいっすね(///∀///)) まあ、絵は途中でやる気をなくして半分は超適当ですけどね( ノ´д)ノ さ…

あやかし姫~迷いの森(終)~

「うっ!」 両腕をあげた。咄嗟であった。 不思議と、姫様は怖くはなかった。 もう一つ腕が重なる。 そして、さらに、小さな影。 「や!!!」 音がした。叩く音、叩かれる音。 大きな音。 何かが、木にぶつかる音。 めり込む、音。 何かが滑り落ちる。 何か…

あやかし姫~迷いの森(4)~

ぽんと、煙が起こった。 闇が動きを止めた。 朱桜と沙羅が目をまあるくする。 姫様が、よし、といった。 闇が、怯む、後ずさりする。 煙が、晴れる。 姫様のかざした手の平。そこにはもう、なにも書かれていなかった。 「わん」 「……」 「……」 「……」 一瞬、…

あやかし姫~迷いの森(3)~

「長いな~」 姫様がそう、いった。左手に朱桜の小さな手。 その背中には沙羅がおどおど隠れながら。 どれほど、歩いただろうか。距離も、時間も、わからなかった。 「ねえ」 姫様が、明るくいう。自然な明るさ。いつもの、姫様。 二人の、暗い顔とは対称的…

長江、燃える(8)

「あの二人、そんなに優秀なのか?」 夜、蝋燭の明かりが赤々と。 張飛、陳到、趙雲、徐庶。 四人が同じ部屋で酒盛りをしている。といっても、さっきから酒を飲んでいるのは張飛と徐庶だけ。 趙雲はお子様、陳到は……人前で食事を取らないのだ。 それでも、進…

あやかし姫~迷いの森(2)~

切り株の上でぼーっと一休み。 一休み、二休み、そのまま、お休み。 古寺の頭領、いつものようにおさぼり中。 「なにかあるじゃろ」とはいったものの、あまりにも見つからないので、面倒になってしまったのだ。 そうなればやることは一つだけ。 身体を動かさ…

あやかし姫~迷いの森(1)~

「あんまり、ないねえ」 「そうですね……」 枯れ葉が、積もる。落ち葉が、積もる。 積もって、積もって、朽ちていく。 肌寒い日。ともすれば、白い息がその目に映る。 秋の終わり。 夕日が色濃く、空を染める。 「もう、おしまいにしようか、朱桜ちゃん、沙羅…

最近まったり

最近は「愉快な呂布一家」しか更新しておりません だって、とっととこの微妙に長くなりつつあるお話終わらせたいし^^ 今週は休みが多いので、「あやかし姫」も一話ぐらいやりたいんだけど…… こればっかりはなあ……ネ、ネタが欲しいところであります 出来な…

愉快な呂布一家~錦(2)~

「全く、あの馬鹿息子め」 男が呟いた。右眉の上に傷がある。古いものに見えた。 刀を、横の椅子に立て掛けてある。 街の広場。 椅子が大量に並べてある。そこに座っている人は少ない。 屋台が、それなりに散在している。暇そうにしていた。 広いテントを背…

長江、燃える(7)

とぼとぼと、馬を歩かせる。 決して、急いてはいない。 馬上に六人。 前に二人、後ろに四人。 「そうか、ガキんちょ。元気にしてたのか」 「ガキんちょじゃないです、趙雲です……」 「そうか、趙雲って名前か、ガキんちょ」 「あの、ですね……」 趙雲が困った…

ちょっとまとめ

とりあえず、現時点での「長江、燃える」の簡単な登場人物紹介。一応、台詞なしも含めてね 「孫策軍」 孫策:江東の小覇王。亡き父の仇を討たんと軍を動かす 周瑜:孫策軍筆頭武将、孫策の義弟 太史慈:孫策軍第二武将。過去に孫策と互角の一騎打ちをした 祖…

長江、燃える(6)

なんだか眠れないなーと夜の闇の中、思う。 勘が、うずいている。 今日辺り、何か変化が訪れる。そう、囁いている。 良きにしよ、悪しきにしよ、悪くはないと劉備は思った。 「にしても……眠いんですけど」 寝不足なのに第六感が蠢いて眠れない。本当に我なが…

長江、燃える(5)

祖茂とは、長く長く一緒にいた。 師、であった。 父が死んでから、家族以外で最も長く自分と一緒にいた。 静かな男であった。 よく、袁術の下で鬱屈としていた自分をたしなめた。 その言い方は、水のように、炎のように、掴み所がなかった。腹が立つ事もあっ…

石川先生……

亡くなられていたんですね……(´;ω;`) 最終的にどこか遠くの世界へ飛んでしまう熱い漫画を描かれていた人ですが…… まさかこんなに早くご本人まで…… 真ゲッター、好きだー(´;ω;`) ゲッター線の効果で戻ってきてくれませんかねぇ(´・ω・`) ご冥福を、お祈…

本日は、大量書き下ろし

こう、書くと、うちも小説ブログっぽいですね^^ はい、今日は(正確には昨日は)寒うございました。本当に風が強くて強くて(´;ω;`) それでも、行き交う人よりはるかに軽装なおいらでしたが^^; せっかくの休みだということで、今日は朝から愉快な呂布…

愉快な呂布一家~錦(1)~

「最悪」 「うん」 ゆっくり、頷きあう。 薄茶の布を、身に纏っていた。それは、すっぽりと頭まで覆って。 旅人で、あろうか。 総勢、赤子を含めて十三人。馬が、二頭。 皆、同じ格好をしていた。 「どうしよう、貂蝉姉様。張遼と、完全にはぐれちゃったよ!…

山狗(3)

「ヒッ!」 「閻行……貴様」 閻行が、もう一度刃を振るった。今度は、受け止められた。 涙をいっぱいに貯めた成公英に。 成公英は、 「……閻行様……義父上……閻行様……義父上……閻行様……義父上……」 同じ言葉を繰り返しながら、閻行の刃を受け止めた。 閻行は、刃を…

山狗(2)

原野で向かい合う、十部軍と飛熊軍。 どちらも騎馬主体。両者が戦場として選んだのは、最もその力が発揮される場所。 馬騰は、向き合って、圧迫されるような嫌な感じを受けた。斥候の報告とは違うのだ。 統制が、取れている。 まるで、それまで定まっていな…

山狗(1)

――呂布と、曹操。徐州での戦と同時期―― 十部軍。 それは、董卓亡き後の涼州を治める十人の豪族の通称。 今、十部軍の一応の頭目となっているのは、馬騰、韓遂の二人である。 彼らは二人で語らい、かっての都・洛陽に、軍を進める事にした。 漢王室に対する愛…

デスノート、拝見

デスノート見てきました^^ そうきたか! っと唸ってしまいました。最後には少しジーンと(´;ω;`) 泣いてないけどね(///ー///) 原作とは結構違います、色々とはしょってます、ほんとーに色々とΣ(゜□゜ノ)ノ まあ、映画を観て最初に考えたのは 「ジョバン…

500達成

つうわけで、このブログの記事数(記事数であってるのかな?)が500に到達しました! 記念すべき500番目は…… 「小指の爪」――――orz じゃなくて、 「あやかし姫~蟲火(終)~」でした いえ、ちょ~っと改稿作業がありまして^^; ……それに、小指の爪が…

あやかし姫~蟲火(終)~

神無月の、終わり。 小太郎がやって来て、七日目。 姫様は庭にいた。 洗濯物を干していたのだ。 冷たく乾いた風が、姫様の長い髪を攫う。 もう、虫の音も少なくなって。 「うー、寒い」 目を細め、その小柄な躯をぶるっと震わせた。 手のひらをすり合わせる…

小指の爪

今気づいたんですが、 足の小指の爪、 …… 半分になってる(´・ω・`) いつ割れたんだろう?Σ(゜□゜ノ)ノ うーん 謎だ。見事に半分に……

新・作家バトン

ほーい、ぶちさんから頂いた新・作家バトン ちょこちょこっとやってみようと思いまーす(人*´∀`) 【Q1】おなまえは? なぜそのようなハンドルネームなんですか? 無双、です^^ 由来は……某光栄(!)の三国無双シリーズから、ですね 間違いないです(*^_^*…

あやかし姫~蟲火(4)~

神無月。 小太郎が来て、三日目―― 姫様達は、居間にいた。 大きな机。 そこに、姫様は正座していた。 黒之助が、柱にもたれ掛かり本を読んでいる。 妖達が、ぱらぱらと周りに散らばり静かにしていた。 机の上には、大きな箱と小さな箱。筆や、和紙。 姫様は…

紀霊伝ノ4~紀霊の憂鬱~

大きな、風呂だった。 どこの有名旅館なのかと毎度のことながら半ば呆れて感心する。 湯船から湯をすくい、一浴びしてから、身体を洗う。 ふと、その手をとめ、鏡に映る自分の顔をぼおっと眺めた。 鏡に映る右目を見る。 鏡に映る右目の刀傷を、そっとなぞっ…

鎌倉

今日は、一家四人で鎌倉に観光 観光っていっても、そんなにそんなにゆったりとはしてませんけどねえ…… うちのちちさま、旅行の計画を立てるのは好きだけど実行するとき無茶苦茶せかせかしちゃうので^^; そんなちちさま、かかさまも今日でお帰り これから…

学祭、横浜

今日は(もう、昨日か)妹の学祭に友人二人連れて行って参りました^^ あ、妹は茶道のサ-クルに入ってるので、ちょっくらお茶を飲みにね 着物着てる妹が、お茶を一人分作法通りにたてるのを七人(我々含む)で見て (その間に茶菓子――大学名の入った饅頭を…