小説置き場2

山岳に寺社仏閣に両生類に爬虫類に妖怪に三国志にetcetc

2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

小説-あやかし姫-第九話

それは昔々の物語。寺に赤ん坊が拾われてしばらくのこと。 庭で花咲くたくさんの煙。色鮮やかに咲くそれは、寺のものには迷惑で。 「なんでこんなに煙が・・・って葉子の仕業だな」 妖狼太郎。金銀妖瞳を持つ妖は、朝早くから煙に燻され。それはそれは不機嫌…

再開再開

ちょっと更新できてませんでしたが(ブログ見て回ったり、漫画読んだり^^)また今日から再開。 っていっても三日休んだだけなんだけど・・・ 今日小説二本書き上げてUPしたいと思います。 じゃ、夜にまた^^

小説-あやかし姫-第八話

朝、古寺の一室は、女性達の声で賑やかで。 「よく似合ってますよ」 「う、うん」 「こういうものはとっておくもんだね」 寺で唯一の人間であり、姫様と慕われる彩花。 その友達でかっぱの子、沙羅。 そして、九尾の狐である葉子。 今三人が目の前にしている…

人物紹介

というわけで昨日いったあやかし姫の登場人物(?)の紹介でも ちなみに、たいしたことは書いてませんよ(笑)じゃあ、いきま~す ~あやかし姫の主要人物のご説明~ 「彩花」 通称姫様。年は15ぐらい。捨てられていた(?)のを拾われ、そのまま妖の中で…

一段落!

つうわけで七話終わり! 一応六話から続いてるから・・・結構長い、うん。 さてと、これからしばらく短いの続けるかな、そっちの方が楽だし^^ 予定としては、明日登場人物のまとめ作って、できたら話一本書いて・・・書けるのか? まとめ作ったら気力無くな…

小説-あやかし姫-第七話~5~

「しかし、いいんですかね」 「いいんじゃないの?」 太郎と黒之助が酒を飲み交わしている。 茨木はその後すぐに帰った。気を利かせたのだろう。 今は皆でどんちゃん騒ぎの真っ最中だった。 頭領が余分に頼んでいたので、料理も酒もまだまだあった。 「どう…

小説-あやかし姫-第七話~4~

「そんな話、聞いたことないぞ」 「そうだろうな」 「詳しく聞かせてもらいたいな」 「聞きたいか?」 「ああ、ぜひ」 今話しているのは頭領と茨木のみ。他の妖達は、ただただ息を飲むばかり。 「相手は人間の女でな、没落貴族の娘だった」 「・・・・・・」…

小説-あやかし姫-第七話~3~

「茨木さん」 姫様の声と、着物をちょいちょいと引っ張られて茨木は我に返った。 視線の先には、青ざめた顔の妖達が。 「ああ、すまんすまん」 「大丈夫ですか、皆さん」 姫様の声にう、うんと返事が返る。とりあえず、大丈夫そうではあった。 「茨木さん!…

小説-あやかし姫-第七話~2~

「あ、あの・・・・・・」 「なんだい、沙羅ちゃん」 「なんでここから近づいちゃ駄目なんですか?」 小さな小さな声でいつもの三人、葉子・太郎・黒之助に話しかける。 今、三人が最も部屋に近く、その後ろに沙羅も含めてたくさんの妖がいる。茨木が来たと…

ちょっと驚き

書いてるうちにかなり長くなっちまたよ・・・ ってことで小出しにだしてきます(まだ打ち込んでないし) 明日には七話UPし終われるかと。 問題はうちのパソコンの調子とヤフーの調子なんですが・・・ そればっかりは神のみぞ知ることで。 それじゃあ、頑張り…

小説-あやかし姫-第七話~1~

荒っぽい風が吹いた後、寺の前に二人が立っていた。 若いぞっとするような色気を持つ男と、おかっぱ頭の女の子。 まだ小さい女の子は男の袴の裾をぎゅっと握りしめていた。 「ふん、あいかわらずぼろっちいとこだな」 「・・・・・・」 「ひどい言いようじゃ…

小説-あやかし姫-第六話~後編~

「大丈夫、沙羅ちゃん?」 心配したとおり、倒れていたかっぱの子。頭巾で頭を隠していたが、長時間日中にさらされてしまい。皿の水が乾いてしまったのだ。 「だ、大丈夫です」 「ほんとにごめんね」 さっきから姫様ずっと謝りっぱなし。かっぱの皿は命に関…

小説-あやかし姫-第六話~前編~

「そこ、慎重に運んで下さいよ」 山の上のいつもの古寺。そこは朝から慌ただしかった。 「あ~、もう、汚してどうするんですか!」 「ごめんなさい」 「すんません」 「ごめん」 「もう!」 ねじりはちまきをした姫様の不機嫌な顔。目の前には桶の水をこぼし…

そろそろ・・・・・・

そろそろ新しいの書くか・・・・・・ っつうか間空きすぎだね。本当は毎日更新できたらいいんだけどね。 それやったらおいら死んじゃうね。 いや、言い過ぎだけど。 今一つ書くのに四時間ぐらいだから、大体夜の十時ぐらいに書き始めて。 え~と午前二時か。…

小説-あやかし姫-第五話~後編~

「そういうわけなんです」 二人は赤ん坊が木の根本にいたこと、周りに人がいなかったことを話す。 黙って頭領は聞いていた。 「妙だな」 黒之助が口を開いた。 「妙?」 「その場所からここまでけっこうな距離がある。しかもこの雨の中だ」 「あっ」 妖達が…

小説-あやかし姫-第五話~前編~

雨の中の古寺。真夜中だというのに明かりがこうこうと。 明かりが漏れる一室に、妖達が集まっていた。 部屋の一段高いところに、着物姿の老人が。 難しそうな本を読んでおり、その姿には威厳がある。 その隣に山伏姿の若い男。 老人と同じ本を読んでいるが、…

小説-あやかし姫-第四話~後編~

「皆、楽しそうですね」 「そうですな」 浮いている姫様。 周りには烏が一羽のみ。 他は、皆思い思いに遊んでいる。特に葉子と太郎の暴れっぷりは凄まじい。 きゃきゃっきゃきゃっと水をかけたり放り投げたり。 「さてと」 「あがりますか?」 「すいかも良…

疲れた

疲れた・・・・・・ 後編はあとで。今は眠いです・・・・・・。というわけで寝ます。 おやすみなさ~い

小説-あやかし姫-第四話~前編~

「暑いですね~」 「うん」 今日もいつもの縁側で、姫様達が暑さをしのいでいる。 「ここはましな方なんでしょうけど・・・・・」 葉子に懐いたかみなり様。 ちょくちょく雨を降らせに来てくれるのだ。 「水~」 「水~」 「はいはい」 庭に落ちてる妖達。 …

小説-あやかし姫-第三話~(裏)~

「ねえねえ、おいらにも仕事やらせてくれよ!」 「駄目!」 ここは雲の上。鬼の一族、かみなり様が住まう場所。ここで親子が口げんか。 「いいじゃん、雨降らせて雷鳴らすだけだろ?おいらにもやれるって!」 「光はまだ幼すぎるよ。もう少し、我慢しな。ね…

小説-あやかし姫-第三話

「あつい~」 「あつい」 「あつ」 「あ」 口々に叫ぶ妖達。夏真っ盛り。 「・・・暑いですね」 「さすがにこう暑いとやんなっちゃうね」 「そうだな」 縁側に腰掛けて足をぶらぶらさせる彩花と葉子と太郎。庭に部屋に暑さにへばった妖達がぐて~と落ちてい…