小説置き場2

山岳に寺社仏閣に両生類に爬虫類に妖怪に三国志にetcetc

2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

百華燎乱の後書き♪

というわけで、今朝、「あやかし姫~百華燎乱~」を書き終えました~ (*´ー`) 20×20の原稿用紙に換算して約380枚分 12月17日からダーラダラと書いて、2月23日完了っと^^ あ、「あやかし姫~旅の人~」 も同じぐらいだΣo(゚Д゚o) 総頁数は、二…

あやかし姫~百華燎乱(終)~

「ごめんなさい」 火羅が、冷たい床に額を擦り付けた。 木の板。木目。 咲夜が、 「い、いえ」 そう首を振って、火羅に近づく。 その様子を背に、用は済んだと姫様が離れていく。 古寺にいるもう一人の妖狼。 太郎は、咲夜から離れなかった。姫様に、ついて…

どろろ、っと

えーっと、続編制作、しかも二本決まったってYAHOOニュースに載ってますけど、本当なんでしょうか?^^; せっかくなので、感想なんぞを。一応、背景にしてますし 面白かったですよヾ(*´∀`*)ノ 傑作、ではないと思います 少なくとも、指輪物語を観たと…

あやかし姫~百華燎乱(30)~

どうして、言ってしまったのだろう? 見られた、から? 傷を見られても、適当にいい繕えば良かったのに。 言って、しまった。 妖気を纏う、人。 それは、人にあらず――か…… でも、あれは妖気なのだろうか。 考えても、しょうがない。 あの娘は、あの娘、なの…

あやかし姫~百華燎乱(29)~

「ん……くぅ……」 四肢のあちこちが痛い。 鼻が麻痺してる。 躰がすーすーする。 「起きられましたか?」 この声。 右手を、自分の額に乗せた。 ぼんやりと、幽火が燃えている。 腰掛けていた。 自分は、横たわっていた。 「んぅ……」 「まだ、無理に身体を動か…

あやかし姫~百華燎乱(28)~

「酒呑童子様、落ち着いて!」 鬼の王は、無言であった。 はぁっと、大きく息を吐いた。 薄紫の、息。 もう一度、大きく吐いた。 肌が、痛い。 震えが、くる。 光と白月を、葉子は自分の後ろにやった。 「しゅ、酒呑童子! 落ち着くのじゃ!」 「酒呑童子さ…

あやかし姫~百華燎乱(27)~

「酷いですね……」 「ああ……」 妖狼は、背中にしょった火羅の崩れかけた体勢をよいしょと直した。 居間が壊されている。 めったらやったらに。 湯飲みも、みんな割れていて。 「これを、火羅さんが?」 「はい……その、私が、火羅さんを怒らせてしまって……」 …

ちょっとした……

適当な絵 一応、「あやかし姫~百華燎乱~」より、上から順に 雪妖の巫女、白月 雪妖の女王 大獄丸 のつもり 雪妖の女王は随分と前に描いたような^^; あー、今週中の完結は諸事情(ちょっと大学の再テストがあったもんで)により延期ということでo(´Д`o)…

あやかし姫~百華燎乱(26)~

「光。葉子が、来るぞ」 そう言うと、酒呑童子は自分の影に話しかけるのをやめた。 誰も答えなかった。 白月の、息をすーはーする音だけがして。 鬼の王は不思議そうに光達を見やった。 それから、 「……悪い悪い、もう口を開いてもいい」 そう、いった。 「…

愉快な呂布一家~再起(5)~

ぼけーっとしていた。 口を開けて、目を細め、窓辺にもたれ掛かっている。 浅黒い肌。桃色の着物。 武器は持っていない。 囚われの将、馬岱である。 「今日は、調練に行かないのか?」 廊下。呂布軍が砂埃を巻き上げるのをぼーっと眺めながら背後の「男の子…

あやかし姫~百華燎乱(25)~

火羅がその大腕を振り回した。 子供の、ように。 ぶんと火の粉を捲きながら、大きな爪が空気を裂く。 そして、目を落とした。 小さな妖狼。 生きていた。 元いた場所にはいなかった。 突き飛ばされたのだ。 爪は、空気を切り裂いただけ。 咲夜がいた場所には…

15000HIT!

というわけで、15000HIT突破しましたー^^ おしまい

あやかし姫~百華燎乱(24)~

帰りの山道。 「太郎に乗った方が早いよ。疲れずに済むし」 そう、葉子がいった。 太郎が腹這いになる。 乗りな、と。 姫様が、よいしょとその背に乗った。 もう、泣き止んでいた。 妖狼族は、背に何かを乗せるということを嫌う。 でも太郎は、姫様が子供の…

六百目!!!

というわけで、これが当ブログの600記事目と相成りました!(///∀///)ノ 2005年7月8日(金)に始まったこのちんまいブログも積もり積もってこの数字(*^_^*) いやはや、それなりに歴史は重ねてきたようでo(´▽`o) 本当は、600目で百華燎乱を終わらせ…

あやかし姫~百華燎乱(23)~

「鈴鹿……」 「兄……様……」 ずっと同じ言葉。 ただ、一緒にいるしかなかった。 俊宗は、死して後も鈴鹿を縛るのかと思った。 悪路王がいかなる人物か俊宗は知らない。 訊いても、誰も答えないのだ。 大獄丸ですら口を濁す。 鈴鹿御前には、絶対に訊けなかった…

あやかし姫~百華燎乱(22)~

「で、どうして巫女様はこの坊主と一緒なんだ?」 「……」 「……」 光と白月はちょこんと三角座り。 酒呑童子はゆったり片膝ついて。 二人とも、答えない。ただ、顔を見合わせるだけ。 光は虎柄。 白月は純白。 「光」 真っ白い白月が、いった。 「これは、誰…

先月分

えーっと、先月分まとめてなかったので今更ですが^^; 先月は、「あやかし姫」が、20×20の原稿用紙に換算して150枚ほど 「愉快な呂布一家」が45枚でした(*^_^*) 思いっきり差がついてますね(;´ー`)アレアレ む? あとちょっとで200枚だったの…

あやかし姫~百華燎乱(21)~

茨木童子。 やまめを抱え、歩いていく。 その後ろには土鬼達が。 倒れ伏したる雪妖、土地神。 雪は消え、地面が剥き出しになり、白の下で春を待っていた緑に光を浴びせる。 向かうは真っ白な対岸。 仲間の鬼達が、慌てふためいているのが見えた。 足取りは、…

題名決め

はい、やっとタイトル決めました^^ いつまでも(仮)じゃあんまりですもんね(´Д`;) あ、「あやかし姫」のお話です というわけで、三人囃子(仮)は百華燎乱になりましたとさ 元々、今やってるお話は古寺の三妖に色々と事件が! って話だったのですが^^…

あやかし姫~百華燎乱(20)~

「いつ、姫様が俺達を縛る鎖になった」 太郎が、のっそり身体を起こしながらいった。 「え?」 「いつ、葉子やクロや俺が、そんなこと言った」 太郎の表情が、さらに厳しくなる。 怒っているような、悲しんでいるような。 姫様の目が、泳いだ。 「だって……」…

あやかし姫~百華燎乱(19)~

小さいとき。 ずっとずっと、小さいとき、みんなで隠れんぼをした。 ちょっと離れた山で、隠れんぼ。 もういいかーい。 まあだだよー。 鬼の声は一つだけ。答える声は、そこかしこで。 穴を、見つけた。 木の下の、地の穴。 そこに、隠れた。身を、踊らせた…

地震がー

うーん、地震来ました^^; そんなに大きくなかったです お久し振りですねー^^;

紀霊伝ノ5~紀霊の憂鬱Ⅱ~

狭くはない。 むしろ、広い部屋。 室内は、暖色系の色で整えられていた。 ベッド。 椅子。 部屋の主が好む蜂蜜が、ベッドから手の届く場所に置かれていた。 右目に刀傷を持つ「女」が、一人、椅子に座っていた。 うつら、 うつら。 女は、眠っているようであ…

節分と刀語

今日は節分でした~^^ 豆まき、しましたよー 豆三粒を、ほっては拾い投げては拾い 汚れると面倒なので(´ー`;) あ、おいらはコタツに座ってました 投げるのは妹君の役目♪ 一応太巻きも^^; うちの方はやってたみたいですね。おいらが生まれたぐらいから…

火羅の……

めろんさんのリクエスト!(`・ω・´)ノ あやかし姫より、妖狼姫、火羅です! のつもりです……いや、これがおいらの精一杯で……その……ね…… ニゲロー( ノ´д)ノ( ノ´д)ノ( ノ´д)ノ

愉快な呂布一家~再起(4)~

「魏延なら、どう攻める?」 「ぼ、僕ですか!?」 かぽかぽと、赤い巨馬が軍の先頭を闊歩する。 馬中の馬と詠われる、赤兎、である。 乗ってるのはもちろん呂布さんで。 総勢、千三百あまり。 呂布さん、高順、張遼。 そして、魏延。 眼前の兵。 十部軍が二…