小説置き場2

山岳に寺社仏閣に両生類に爬虫類に妖怪に三国志にetcetc

画伝、蒼天航路より

 アモーレ!!

 ならばよし

 曹孟徳には王座に対する礼はなく
 皇帝を称する人間にのみひれ伏す用意がある

 自らの名を旗に掲げた将において
 勝機活路の九分九厘までは己の前方にあるのだ!

 今果つる時を迎えてみれば
 何と悔いなき天命よ

 は
 初めて
 夢というものを見た

 何処より来たか
 呂布
 何処へ行くか
 呂布
 ただひとりの
 呂布

 孫家は
 わが孫家は
 代を重ねる度に豪壮になってゆくのだ!

 軍師なんてものは
 どうしようもなく戦が好きで
 常に頭の中では
 まだみぬ敵と
 まだ知らぬ過酷な戦を
 戦っているものだろうが

 しかし殿
 今は
 南を攻める新たな軍略が
 次から次に
 溢れて止まりません

 江南の
 猛き勇者に
 問う!!

 にい めん はお

 天は
  一個の武心に
   これほど
    裕福な天命を
     与えたことがあったか

 詩が 人の心に風を呼ぶ

 貴様は
 錦だ
 馬超
 美しく
 義憤を
 貫けい!

 ラストワルツ

 遼 来 来

 漢中の山々を
    血の花で
      染めようてか

 その言葉を信じ
 その志を信じた
 その戦いを信じ
 その勝利を信じ
 勝利の果てに
 生み出す国を信じた

 この血の中に
 魏国があり
 曹操がいる
 約束の盃を
 揚げよう
 われらの
 魏国に!

 無名の軍師

 われら
 同年同月同日に
 生まれること能わずとも
 願わくは
 同年同月同日に死せん!
 ってか――――ッ

 そろそろ
 死ぬぞ

 あたたかだな

 画伝 蒼天航路
 王欣太
 李學仁