小説置き場2

山岳に寺社仏閣に両生類に爬虫類に妖怪に三国志にetcetc

学園あやかし姫の四!

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朱桜「彩花様……」

火羅「彩花さん……」

姫様「ど、どうしたの、二人とも? そんなに深刻な顔をして」

朱桜「そろそろ、決めてほしいのですよ」

火羅「このままじゃあ、私達、お互いの存在をかけた争いをするわ。どちらかが消えるまで、殺し合いをやるわ」

姫様「そ、それはまた、大事ですね……わ、私が何を決めればよいのですか?」

 二人は、確かめるように、顔を見合わせた。

朱桜「どちらが、好きですか?」

火羅「どっちが、好き?」

姫様「え? ……二人とも、大好きだよ。朱桜ちゃんも火羅さんも、大切だよ」

朱桜「それじゃあ、駄目なのです!」

火羅「駄目よ!」

姫様「え? え?」

朱桜「そうですね。彩花様は太郎さんに入れ込んでるから、わからなかったのかもしれません」

火羅「身近に、貴方を想う、恋する乙女がいることを」

朱桜「火羅さんが乙女(ププ) 乙女という年齢ですか? 私、聞きましたよ。父上様とそう変わらない年齢だと。もう、ウン百年も生きているのですよ。ちょっと見苦しいのです(プププ)」

火羅「小娘ぇぇぇ(ギリギリギリ)」

彩花「あ、あああ。け、喧嘩しないで! それに、そんなこと言ったら、鈴鹿御前様がブチギレちゃうから!」

朱桜「ごめんなさいです」

火羅「ふふ、言葉には気をつけるのね」

朱桜「ええ、ええ、本当のことをそのまま言うのは止めておきます。それで、どちらを?」

火羅「この!」

彩花「そんなこと突然言われても……」

朱桜「私を選ぶと、もれなくお父上様や叔父上様が召使いとしてついてきます。オプションサービスなのです♪」

彩花「い、いらない……」

朱桜「あうー」

火羅「私は、身も心も貴方に捧げる。朝も昼も、もちろん夜もばっちりよ! ちんまいのとは違うわ」

彩花「ドッペル姫様の相手して下さい」

火羅「あうー」

朱桜「ちんまいのとは何ですか! 私だって『大人な女性』になれるのですよ!(変ー身ー) ほらほら、彩花様! 胸だって本物ですよ! 作り物じゃないですよ!」

彩花「何これ? 嫌がらせ? つうか変化でしょ。偽物でしょ。ふ、ふーふふん。羨ましくなんかないもの(メソメソメソ、朱桜ちゃんだけはって信じてたのに)」

朱桜「……ごめんなさいです」

火羅「ほら、ほらね、私を」

彩花「あーのーね! 私には太郎さんがいるの!」

朱桜「お願いです、彩花様、側室でもいいですから、ずっとお側に!」

彩花「側室って!?」

火羅「じゃあ、じゃあ、ど、奴隷?」

彩花「も、もう!」



彩花「そんなこと言う、朱桜ちゃんも火羅さんも、嫌い!」

大獄丸『先生』「……」

彩花「あれー?」

火羅「……」

咲夜「……」

沙羅「……」

 静まりかえった教室。

火羅「な、なんで! 私が何をしたの!」

咲夜「おーよしよし、泣くな泣くな。彩花ちゃん、酷いぞ!」

沙羅「……ひ、ひどいです。目を覚ましたらいきなりそんなことをお、大声で」

彩花「あれー? あれれ?」
 
 寝ていたらしい。

 机に、ちょぴっとよだれの痕がある。

 では、あれは夢だったのか。

火羅「ね、ねえ! 私、どうしたらいいの!」

彩花「ご、ごめん、火羅さん!」

火羅「ご、ごめん!? 私、もう友達じゃないの!? それで謝ってるの!? そ、そうよね、どうせ私は貧乏だし、彩華さんに弄ばれてばかりだし、身体測定でも圧勝したし、身分をわきまえるべきだったのね! う、う……ふえーん!」

彩花「返せー、私の分返せー、じゃなくて! どうせ私は圧敗、じゃなくて!」

咲夜「まさか! 火羅さんを弄んでいたなんて」

沙羅「さ、彩花、恐ろしい子

八霊「彩花ーーーーーー!!!!!! わしゃあ、認めんぞ!!!」

彩花「黙れジジイ」

一同「「「ゾワワー」」」

大獄丸先生「……授業」 



彩華「むむ、このロールちゃん美味いのぉ。おお、帰ったか彩花。早速、昨晩今朝としたこすぷれしょーの続きを」

彩花「お姉様が夜眠らせてくれなかったから(コスプレのモデルをやり続けて)、学校で居眠りして恥かいたじゃないの!」

彩華「?」

 ガタン!

葉子「そ、そんな、お嬢様方……い、いけません! お二人は双子なのですよ! そんな不純な……あ、でも、お二人の方が安心できるかも。それはそれで萌えるさね。むむ、むむむ、禁断の恋。愛したのは同性、そして双子! 広大な屋敷で起こる第二、第三の殺人事件! 犯人は愛した姉なのか! それとも! 犯行を自供したメイド長の死によって、解決したと思われた事件はまた迷宮入りに!」

彩花「葉子さん、恐い」

彩華「さっぱりわからん。とりあえず、彩花が嫌なら、火羅を呼ぶか」

彩花「お姉様がそういうことするから!」

彩華「は?」

葉子「……不倶戴天の敵となって戦場で出会う二人! ゲリラを率いる女カリスマと、政府を支える女将軍、一体、愛し合う双子の運命はどうなるさか! 戦場を駆ける隻腕の美人傭兵メイド長は、一体どのような選択をするのさか!」

彩花「……ああ、疲れた」



これはひどいお話(。・ω・。)