幽霊と妖怪
幻譚奇談怪談でよく語られる幽霊と妖怪。
肩を並べたのはごく最近だそうな。
天狗、鬼、河童、九尾、幽霊、つまり幽霊は妖怪のカテゴリー内にあったそうな。
それが同格になったのは、個々の幽霊に名前が付くようになったから。つまりは人格を持ったから。
神話の住人ならば、個性はある。祖霊に個性はないのである。
幽霊というジャンル……守護霊、地縛霊、水子霊、その他諸々が盛んに語られるようになったのは、人の個性という言葉が使われるようになってからのこと。明治以後、特に高度経済成長期。
気づけば上位カテゴリーだったはずの妖怪(正確には化け物か)と肩を並べるようになったのである。
死後の世界は、本来、生きている人のためのもの。だけど、死者が祟るという。死んでからも、個性を持ち、何かしらの行いをするという。
そんな万能な存在じゃないだろう(*´ v `*)
アパートの一室に、強い怨みが云々――確かに、確かに、今まで数千数万年、この地で生まれちゃ死んでいるわけで、それこそ、将門公並でもなければ、死者に力はないでしょうよ。
え、そんなすごい人なの?
――わー、すごーい(棒)
本当、死後の世界って、生きてる人のためだよなぁ。
死者は、決して生者を語らない。生者が、死者を語るのだ。
そこを、逆に考えてしまうと……大変なんだろうね。
という、京極先生の受け売り覚書き(対談集妖怪大談義より、宮部先生とのお話から。ちなみに、京極先生と同じ事務所である)
ちょっと残したくなった。
本当、妙なのに引っかかっちゃいかんですよ。
妖怪ぐらいでいいのです(*´ v `*)
こっから別の話。今住んでるアパート話。
入ったときからいた下の階の人が引っ越していた。
すっからかんの部屋。
どんな人か知らなかったけど(都会である!)、何だか寂しいものです。
順調にいけば、来年は引っ越しの年。
四年目だと部屋もいろいろガタがきて大変。
物がどんどん壊れるー。
……エアコン、洗濯機の上の棚、最近だと風呂場のタオルかけ。
便座もちょっと危ない。
風呂場の虫がうざい。
……二年で引っ越すべきだったか。
まぁ、めんどいんよね。