小説置き場2

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幽霊と妖怪

幻譚奇談怪談でよく語られる幽霊と妖怪。
 
肩を並べたのはごく最近だそうな。
 
天狗、鬼、河童、九尾、幽霊、つまり幽霊は妖怪のカテゴリー内にあったそうな。
 
それが同格になったのは、個々の幽霊に名前が付くようになったから。つまりは人格を持ったから。
 
昔々の平安時代にも、将門や菅原、長良王といった名前のある幽霊はいたけれど、それは怨霊――つまりは国家に祟る、荒神、神霊であったわけで、現在語られる幽霊とはちょっと毛色が違うのだ。
 
神話の住人ならば、個性はある。祖霊に個性はないのである。
 
幽霊というジャンル……守護霊、地縛霊、水子霊、その他諸々が盛んに語られるようになったのは、人の個性という言葉が使われるようになってからのこと。明治以後、特に高度経済成長期。
 
気づけば上位カテゴリーだったはずの妖怪(正確には化け物か)と肩を並べるようになったのである。
 
死後の世界は、本来、生きている人のためのもの。だけど、死者が祟るという。死んでからも、個性を持ち、何かしらの行いをするという。
 
そんな万能な存在じゃないだろう(*´ v `*)
 
アパートの一室に、強い怨みが云々――確かに、確かに、今まで数千数万年、この地で生まれちゃ死んでいるわけで、それこそ、将門公並でもなければ、死者に力はないでしょうよ。
 
え、そんなすごい人なの?
 
――わー、すごーい(棒)
 
本当、死後の世界って、生きてる人のためだよなぁ。
 
死者は、決して生者を語らない。生者が、死者を語るのだ。
 
そこを、逆に考えてしまうと……大変なんだろうね。
 
という、京極先生の受け売り覚書き(対談集妖怪大談義より、宮部先生とのお話から。ちなみに、京極先生と同じ事務所である)
 
ちょっと残したくなった。
 
本当、妙なのに引っかかっちゃいかんですよ。
 
妖怪ぐらいでいいのです(*´ v `*)
 
 
 
こっから別の話。今住んでるアパート話。
 
入ったときからいた下の階の人が引っ越していた。
 
すっからかんの部屋。
 
パチンコの景品のタオルをよく干してたなぁ(牙狼とか綾波とか)。
 
どんな人か知らなかったけど(都会である!)、何だか寂しいものです。
 
順調にいけば、来年は引っ越しの年。
 
四年目だと部屋もいろいろガタがきて大変。
 
物がどんどん壊れるー。
 
……エアコン、洗濯機の上の棚、最近だと風呂場のタオルかけ。
 
便座もちょっと危ない。
 
風呂場の虫がうざい。
 
……二年で引っ越すべきだったか。
 
まぁ、めんどいんよね。