うっすらと雪が積もっていく。 初雪。 いつもの古寺の、いつもの縁側に座って、ぼおっと、それを眺めていた。 庭が、白装束を纏っていく。 まだ秋の香を残す葉々が、白装束を纏っていく。 吐く息が、白装束を纏っている。 星々を従え、半月が嗤う。薄雲の合…
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