小説置き場2

山岳に寺社仏閣に両生類に爬虫類に妖怪に三国志にetcetc

下邳城攻防戦5

呂布:天下無双の火の玉「ガール」! 美人だ、小柄だ、怪力だ! 思いっきり抜けてるけど優しいぞ!
陳宮呂布軍軍師! 呂布に・・・
貂蝉呂布張遼の義姉! みんなのまとめ役! 大人の魅力の持ち主だ! 料理も上手だぞ!
高順:呂布軍筆頭武将! 渋いぞ、いぶし銀って感じだ。鼻に横一文字の傷があるぞ!
魏続・宋憲・侯成:呂布配下の武将
臧覇:泰山の山賊の主。呂布に敗北、その配下に
曹操:乱世の英雄! 覇業を目指す者! 原野戦で呂布に勝利、その勢いで……
荀彧:曹操軍筆頭軍師! 曹操に振り回されながらも健気についていってます
程昱:曹操の軍師。諜報担当
劉備:例のあの人、三兄弟の長男。第六感が・・・
関羽劉備の義弟、次男
張飛劉備関羽の義弟、三男
陳到劉備配下。神出鬼没の謎の人。覆面をしており、素顔を見た者は……

~下邳城一室。そこに呂布の姿はなくて~


劉備「……」

程昱「……」

高順「……」

貂蝉「……」

~その、廊下~

関羽「長兄、大丈夫かなあ(´・ω・`)」

張飛「大兄貴なら心配いらねえだろ。ゴキブリみたいな人だし(*´∀`)ノ」

陳到「(酷いが言い得ているな……)フッ……('ー`)」

張飛「あ、今笑っただろ?(*´∇`)ゞ」

陳到「さあ……」

魏続・宋憲・侯成「「「……(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)」」」

魏延「……(´・ω・`)」



陳宮「ゴクゴク……劉備殿」

劉備「おかしいねえ。呂布さんは?('ー`)」

高順「呂布殿は(´・ω・`)」

程昱「死にましたか?」

貂蝉「……生きて、いますよ」

程昱「なぜ、ここにいないのです?」

貂蝉「……」

陳宮「あなた方『程度』に、わざわざ呂布様が会う必要はない。それが理由ではいけませんか?」

高順「ねえねえ(陳宮……言い過ぎでない?」

貂蝉「……ギュッ(これぐらいなら、大丈夫ですよ」

陳宮張遼殿は? 今どうされているのですか?」

劉備「おんやあ、知ってると思ったんだけどねえ。派手に暴れてるよ('ー`)」

陳宮「……ホッ(´・ω・`)」

劉備「ふーん……さてと、本題に入ろっか。ま、大体わかってると思うけどさあ」

陳宮「降伏、ですか?」

劉備「正解。条件つきだけどねえ」

~廊下をふらふらと。気配なく、歩く~

??「フラ~(´・ω・`)」

関羽「?」

張飛「?」

陳到「?」

魏続・宋憲・侯成・魏延「?」

呂布「あ……あれ?」

関羽「な!?」

張飛「気配が!?」

陳到「……これが、呂布? まるで別人……」

魏延「あ、あ……」

呂布魏延……どう、したの……?」

魏延「そ、その(///○///)」

呂布劉備さんが……来てるの?」

魏続・宋憲・侯成「「「コクコク(´Д`;)(´Д`;)(´Д`;)」」」

呂布「じゃあ……挨拶しないと……」



関羽「なんだ……(´・ω・`)」

張飛「まるで幽霊……やつれちまってる……見る影もねえ……(´・ω・`)」

陳到「……あれは、あの痕は……涙の痕?」



高順「条件というのは?」

劉備「条件は、たったの一つだよ」

呂布「そーっと(´・ω・`)」

程昱「殿が出した条件は陳宮殿の首です」

陳宮「な!?Σ(´Д`;)」

高順「陳宮殿の!?Σ(´Д`;)」

貂蝉「え!Σ(´Д`;)」

呂布「……え?」

劉備「おいらが言おうと思ったのにー!(;`Д´)ノ」

程昱「陳宮殿の首一つ。欲しいのはそれだけだと。あとの方々の命の保証はします。呂布殿は騎馬隊を。高順殿や張遼殿も呂布殿の下についてほしいと。一緒に天下を目指そうと。そう仰せになりまし」

~風が、襲った。机に立った呂布が、劉備と程昱に方天画戟を。狂気の宿りし目を向けて~

劉備「呂、呂布さん……( ̄□ ̄;)」

程昱「!?」

呂布「帰れ!」

貂蝉呂布さま!」

呂布「帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ!!! 陳宮は、殺させない!!! 帰れ!!!!!!」

程昱「呂布殿、落ち着き」

呂布「うるさい!!!」

程昱「!」

劉備「……帰ろうか、程昱どん('ー`)」

程昱「う、うむ……」

~二人、出て行く~

高順「……」

貂蝉「……」

陳宮「……」

呂布「……」

高順「……」

貂蝉「……」

陳宮「……」

呂布「……なにか、言って」

高順「その……」

貂蝉「……」

陳宮「……申し出を、受けてもよかったかもしれません」

呂布「なんでよ!」

陳宮「良い条件だと思います。破格の条件、でしょう。曹操は約束を守り」

呂布「絶対に、イヤ!!! イヤなの!!!」

陳宮「そう……ですか」

高順「陳宮殿。冬まで持ちこたえる。そう約束しただろう? 弱気になるな」

貂蝉「……うん」

呂布「……死んじゃ、や……やなの……や……」

貂蝉「……よしよし……はあ……やっと華佗様に診せられますわ」

貂蝉が、呂布の身体を抱き寄せた。そして、静かに泣きじゃくる義妹を連れて~

陳宮「……」

高順「お怒りになったなあ」

陳宮「ちょっとびっくりです」

高順「いや、驚くことじゃないさ」

陳宮「……」

曹操軍本陣~

曹操呂布軍の核は呂布さんだ。だけど……」

曹昴「だけど?」

曹操呂布軍というのは、元来傭兵集団だ。呂布さん自身にも天下を狙おうという気はなかった。そこに、陳宮が加わって」

曹昴「覇権を狙う群雄の一つになったと」

曹操「正解だ。ほい、お菓子一つ(*´∀`)ノ」

曹昴「わーい(人*´∀`) 」

曹操「だから、陳宮がいなくなれば呂布軍を手なずけられると思っているのだが……」

荀彧「殿……決裂しました」

曹操「……やっぱり、か。劉備が妙な動きを見せたというのは?」

程昱「ありませなんだ」

曹操「そう……か」

程昱「殿、呂布の内面は崩れてきております。攻めるなら、今でしょう」

曹操「……いいだろう……荀攸と李典に知らせを。それと、陣を動かすぞ」

荀彧「やりますか?」

曹操「そろそろ、頃合いだからな。袁紹がもうすぐ終わる。……曹純」

~現れる、影~

曹純「は!」

程昱「曹純ですと? 殿、あの者は?」

曹操曹仁の妹だ。お前と同じ仕事をしている。仲良くしてやれ」

程昱「じー。ふむふむ」

曹純「……」

曹操「そろそろ、張遼が目障りになってきたからな……俺も、血がみたいし」

曹昴「……」

荀彧「……」

程昱「……」