小説置き場2

山岳に寺社仏閣に両生類に爬虫類に妖怪に三国志にetcetc

下邳城攻防戦4

曹操:乱世の英雄! 覇業を目指す者! 原野戦で呂布に勝利、その勢いで……
程昱:曹操の軍師。諜報担当
高順:呂布軍筆頭武将! 渋いぞ、いぶし銀って感じだ。鼻に横一文字の傷があるぞ!
劉備:例のあの人、三兄弟の長男。第六感が・・・
関羽劉備の義弟、次男
張飛劉備関羽の義弟、三男
陳到劉備配下。神出鬼没の謎の人。覆面をしており、顔を見た人はいません
趙雲劉備配下。小さいけど馬術の達人!


曹操「……」

劉備「……」

曹操「どうだ、酒でも?(∀`)ノ」

劉備「いやあ、真っ昼間からは遠慮したいねえ('ー`)」

曹操「ほお、殊勝な心掛けだな」

劉備「いんやー('ー`)」

曹操「それで? 何用だ? 関羽張飛は?」

劉備「関さんと張飛は調練さね。なあに、おいら前に曹操どんが言ったことが気になってねえ('ー`)」

曹操「はて?」

劉備「おいらにやってほしいことってなにさ?」

曹操「ああ、あれか。なに、呂布殿への降伏勧告をお前にやってほしいと思ってな」

劉備「ふーん……そりゃあ、大役だね。曹操どんにとっちゃあ、滅茶苦茶大切なことだ」

曹操「大役だ……お前、何を考えている?」

劉備「さて? さあねえ。おいらが曹操どんの考えていることがわかんないように、人の心なんて読めないもんさ」

曹操劉備……お前が徐州の豪族のもとを度々訪れていること、俺が知らないとでも思っているのか?」

劉備「元々、ここは『陶謙』さんにおいらが譲られた場所なんだ。おいらがどこを訪れようと自由だろう?」

曹操陶謙……それもそうだな……劉備。俺は自分の力で手に入れた土地を人にやるほど気前がよくないぞ」

劉備「……おいらは、いつ呂布さんのもとへ?」

曹操「そうだな、明日にでもいってもらおうか。条件は荀彧と詰めてその日に渡そう」

劉備「あいよー。曹操どん、昼間からお酒飲んで大丈夫かい?」

曹操「……これは、水だ。俺もそこまで馬鹿じゃない」

劉備「警備、ご苦労様。そんじゃあねえ('ー`)」

典韋「……」

曹操「……」



劉備「……なるほど、おいらなら呂布さんと面識あるし、死んでもいいもんね。曹操さんの部下じゃないから。しかし、曹操どん気前が良くないなあ。まあ、おいらも曹操どんに譲ってもらおうとは思ってないけど……そろそろ、自分の手で掴もうかい。天運が近づいてくるのを待つのも、もう、飽きた」



陳到「やはり、無理か……」

趙雲「うん……ごめんなさい!(´・ω・`)」

張飛「どうしたい? お二人さん?」

陳到張飛殿、荀攸と李典の姿が見えないのです……」

張飛「……そういや、そうだな。なあ、陳到。この戦、どうなってるんだ?」

陳到「?」

張飛「静かすぎるだろう。こっちから攻めねえ。城からもなにもねえ。動いてるのは張遼と山賊野郎だけだ」

陳到「嵐の前の静けさですか?……」

張飛「そんな感じだなあ。どう、この妙な均衡を破るかんだろう?」

趙雲「……(´・ω・`)(よく、わかんないや」

張飛「ああ、趙雲には難しかったか、ワリイワリイ!」

~次の日~

張飛「はあ……いきなり均衡が破れたか……(´・ω・`)」

劉備「ふふーん(^-^o)」

陳到「最悪……(´・ω・`)」

程昱「劉備殿、よしなに」

劉備「あいあーい('ー`)」

関羽「よろしいんですか、程昱殿。我ら二人だけでは程昱殿の身を守るのは」

程昱「ほ、ほ、ほ。陳到殿は腕がなかなかよろしいなあ」

陳到「……」

劉備「そうだよー。なにせ、おいらの護衛隊長だしね('ー`)」

程昱「よく、水鏡殿に仕込まれておる。動きがそっくりじゃ」

陳到「!」

程昱「古い知り合いでなあ。古いふるーいなあ。関羽殿、年寄りながら自分の身は自分の身で守りますぞ」

劉備「……あらそう('ー`)」



高順「五騎だけだと? ……あれは……劉備か!?(`・ω・´)」