小説置き場2

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下邳城攻防戦6

~張りつめた空気漂う、呂布遊軍仮設本陣~

張遼「……(´・ω・`)」

臧覇「……(-.-;)」

山賊A「頭! 獲物が現れましたぜ! それも大量にでさあ!(*´∇`)ゞ」

張遼「よっし、準備を!」

山賊A「うっす!(*´∇`)ゞ」

臧覇「なあ、張遼……(-.-;)」

張遼「どしたの?」

臧覇「最近のお前、変だぞ?(`Д)」

張遼「そんなこと……ないよ……」

臧覇「いいや……今回お前は休め。俺が」

張遼「いや!」

臧覇張遼……だけどお前」

張遼「これは、わたしの軍だよ! わたしに指図しないで!」

臧覇「……一応は俺の軍でもあるんだけど……(´・ω・`)」

張遼「これは呂布姉さまにわたしが任された軍なの! 呂布姉さまのためにも、わたしが戦わないといけないの! わたしが呂布姉さまのいいつけを守ったら……また、ほめてくれるの! ……呂布姉さまと貂蝉姉さまが、ほめてくれるの……」 

臧覇「……張遼……」

張遼「姉さま達に……早く会いたいよ……(´;ω;`)」

臧覇「会えるさ……(´ー`)」

張遼呂布姉さま、心配だよ……だって……(´;ω;`)」

臧覇「あの人が死ぬわけねえ。あの人は不死身さ……俺が保証してやるぜ。すまねえな、変なこといって。いくぞ(´ー`)」

張遼「……うん……(っω;)」

臧覇「……(戦で、気を紛らわせるしかないか。しかしまずいな、内側からだいぶ崩れてやがる。まだあいつ、小さいんだ。気丈に振る舞っててもよ……)」



??「さてと、餌に食いつくかな……」



臧覇「こりゃ、すげえ。大輸送部隊か。荷車の数が今までと比べもんになんねえ」

張遼「これを潰せば、曹操さん、だいぶ苦しくなるね! そしたら!(*´ワ`)ノ」

臧覇「囲みを解かざるえなくなる、ってか。そうなりゃいいけどな」

張遼「なるよ! ……多分……少なくとも呂布姉さまの助けにはなるよね?(´・ω・`)」

臧覇「おう! ……ああ? 北に向かった斥候が戻ってこないだと?ヽ(`Д´)」

張遼「……どうするの? 行っちゃうよ……(´・ω・`)」

臧覇「(兵の数は少ない……騎馬兵五百、歩兵千五百ってとこか。こっちは騎馬兵三千、歩兵三千……いけるか)……やるぞ!」

張遼「うん……呂布姉さま、貂蝉姉さま、私頑張るから――突撃!」



??「きたか。逃げろ! 張遼だ!(*´∇`)」

曹操軍歩兵「ウワー、ニゲロー( ´∀`)ノ」

曹操軍兵士達「「「ヒエー( ´∀`)」」」



張遼「やった! 逃げてく!\(*´ワ`)ノ」

臧覇「……妙だな……逃げるのが早過ぎる」

張遼「まあまあ、きっと呂布姉さまの武勇のおかげだよ(人*´∀`)」

山賊B「うおっし、早速獲物の確認確認(^人^)」

~荷車から、槍が~

山賊B「あ? あれ? 嘘……アグっ……」

?????「やれ」

~次々と荷車から人が。皆、黄色い布を頭に巻いていた~

山賊C「ひゃあ! こいつら青州黄巾兵だあ!!!」

臧覇「荷車の中に……罠か、くそ!」

呂布軍騎馬兵「張遼さま! 逃げた兵が反転してきます!」

張遼「騎馬兵五百、私についてきて! 臧覇! よろしく!」

臧覇「おお!」

張遼「五百? 騎馬兵だけ五百戻ってくるの? 十分!」

~先頭には小柄な人物。顔を布で隠していた。ぴったりと大柄の男が横について~

??「……にぃ~~~。虎痴」

許楮「は」

張遼「ウオオオ!!!」

~青龍刀を横に。大男を葬った。そう、確信した。強い衝撃。大男の大薙刀で受け止められて~

張遼「嘘、受け止められた……」

呂布軍兵士「ギャアア!!!」

張遼「そんな……討たれて、っく! どうして!? この人達、強い!」

??「張遼、だな……」

~小柄な人物が、顔を覆う布を外した。それは~

張遼「なぜ、貴方が……曹……操……」

曹操曹昂、合図を」

曹昂「はーい(*^_^*)ゞ」

~北。女武将。その馬の足下には斥候の首~

曹純「合図か」

曹仁「うまく策が当たったみたいだな(´ー`)」

曹純「何故兄様がここにいるんだ? 私がこの軍の指揮を任されたはずだ」

曹仁「そりゃあ可愛い妹が心配で(;´Д`)」

曹純「過保護は嫌いだ」

曹仁「え!Σ(´Д`;)」

曹純「だから、兄様、嫌い。いくぞ!」

曹仁「……シクシク。゜・(´Д`)・゜。」

曹操軍兵士「あのー」

曹仁「シクシク……この恨み、晴らさずにおくべきかああ!!!。゜・(っД`)・゜。」



曹操「ふむ、虎痴相手になかなかやる」

曹昂「父上、曹純さんも戦闘に参加したみたいですね」

張遼曹操! 今ここで、曹操の首を獲れば!」

許楮「余所見するな……」

張遼「姉さま達、私に、私に力を!」

黒捷「(いけない! 駄目!)」

張遼「黒捷! 駄目! 戻って! 曹操おおお!!!」

~両軍が再び相まみえる。臧覇は二人の武将に襲われていた~

臧覇張遼! いいところに会った!」

曹仁「シクシク……(´;ω;`)」

曹純「張遼……こんな子どもが……幼き命とはいえ……許せ」

張遼「……うるさい! 黙れ! 馬鹿!」

曹純「ぐっ!!!」

張遼、一撃で曹純をなぎ払う~

張遼「死ね、馬鹿!」

曹仁「曹純!」

曹仁が、落馬した曹純に向かう青龍刀を薙刀で遮る。間一髪、であった~

張遼「邪魔!」

臧覇「まじい、囲まれるぞ!」

張遼「……一転突破! あそこなら突破できる! みんな、私に続いて!」

呂布軍兵士+山賊「「「おおお!!!(;`Д´)ノ(;`Д´)ノ(;`Д´)ノ」」」

曹仁「待ちやがれ! ……くそ……大丈夫か、曹純」



曹操「な……この乱戦の中で弱い場所を見つけるとは……さすがは呂布殿の義妹だな」

曹昴「父上」

曹操「……追撃はお前に任せる。曹仁、曹純に退くように伝えろ。俺は戻って荀攸と李典の働きを見よう(*´ー`)」



曹仁「なあ……(´・ω・`)」

曹純「私……まだまだ弱かったんだね……兄様、ごめんね、生意気な口きいて」

曹仁「気にするな」



張遼曹操の首……あと少しで獲れたのに……私が、私が弱いから……」

臧覇「お前は、十分強いよ。しょうがねえ、相手が悪すぎた。許楮といやあ曹操の部下のなかでも一、二を争う剛の者じゃねえか」

張遼「……」

臧覇「……おい」

張遼「……ごめんなさい呂布姉さま、ごめんなさい貂蝉姉さま、ごめんなさい呂布姉さま、ごめんなさい貂蝉姉さま、ごめんなさい呂布姉さま、ごめんなさい貂蝉姉さま……」

臧覇「ばっか野郎……」

臧覇には、どうすることも出来なかった。この戦で、張遼臧覇軍は、二千にまで減らされた。
 同時刻、下邳城~

呂布張遼?」

貂蝉「どう、したの?」

呂布「今、張遼の声がしたの!」

貂蝉「私には聞こえなかったけど……」

呂布張遼が……ごめんなさいって……」

貂蝉「あの子……」

呂布軍兵士「おい!」

呂布軍兵士「なんだあれ!」

貂蝉「!」

呂布「なに、この音!」

呂布、城壁に。主立った者達の姿も~

陳宮「いったいこの音は? 曹操軍も少し陣を下げてる?」

高順「……この轟音は……」

貂蝉「……嘘……」

~きらきらと光る物が、大量に近づいてくる~

呂布「水……」



荀攸「お、流れてる流れてる~|(^-^o)(o^-^)/~」

李典「いっけえええ!(*´∀`)ノ」