小説置き場2

山岳に寺社仏閣に両生類に爬虫類に妖怪に三国志にetcetc

孟嘗君読了

Muさんの勧めに従って、宮城谷先生の孟嘗君を読み終えましたー。
 
読み応えのある全五巻、相変わらず説話が目白押し。
 
ある程度知ってないと辛いかもねー。
 
孟嘗君の養父、白圭の時代から、親子二代にわたって描いていくこのお話では、同時代の偉人が綺羅星の如く湧き出てくる(公孫鞅、孫ビン、田嬰等々)
 
……湧き出すぎだろうというぐらい出てくる。お前ら、イナゴか!
 
その中でも圧倒的な存在感を持つ白圭!
 
圧倒的である。
 
そのおかげで題名にある孟嘗君の影が薄い薄い、とても主人公とは思えない。
 
周囲の偉人達に学びながら成長していくのだが、各々の縮小版となってしまった感がある。
 
才人なのだが、飛び抜けた物はないよなーと。
 
つまりは器用貧乏。
 
何だかうろうろしているなーという印象。
 
酷い><
 
これ、タイトル詐欺だよなー。
 
最終巻の駆け足っぷりには目を見張る物があり、もうちょっと余裕があればなぁと思わずにはいられないです。
 
有名人がいっぱい出てきて、楽しいんだけどね。
 
そういうお話が好みなのは間違いないのです(怪獣大決戦とか)
 
最終巻がなー。これが、これがもう少し余裕があれば!
 
楽毅まで触れちゃえばいいじゃない!
 
あ、別のお話読めばいいですね、はい。