小説置き場2

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タイタン再び! タイタンの逆襲!

タタタタイターン!
 
ダイナニメーションの巨匠、レイ・ハリーハウゼンが手がけた最後の映画作品「タイタンの戦い」。
 
2010年にリメイク版が制作され、それなりにヒットしたのか、続編となる「タイタンの逆襲」が公開されました。
 
うん、早速公開初日に見に行きましたよん。
 
アーティストと迷ったんすけどねー、疲れてたから頭空っぽにして見たかった!
 
前作の反省点を踏まえ、ちゃんと2D版にしました!
 
まさかのレイトショーがないので、前売り券を購入してね!
 
……今回はきちんと3D用に作ってるらしいので、ちょっと後悔。値段、200円しか変わらないし。
 
さて、ここからは作品のストーリーラインと感想、勿論ネタバレあり。
 
嫌な人は帰って下さい。
 
前作のネタバレもしますよん。
 
……今日、TVでやるんやで?
 
今作の主人公は前作に引き続いて半神半人ペルセウス
 
息子と二人で戦いを離れ、漁師として生活を送っておりました。
 
ちょっと全知全能の神である父ちゃんゼウスの溺愛を受けながら。
 
……姉さん女房であるイオさんは、「死にました
 
おい!
 
何だろう、トランスフォーマーもそうだったけど、重要だった登場人物が次のお話でいきなり退場してたら、がっかりだよね。
 
色々と理由があるんだろうけど……好きなキャラだったので、残念。
 
孫の顔を見に来たゼウスは、世界のためにもう一回戦ってくんないとペルセウスに頼みます。
 
勿論返事は「のー」な主人公。
 
姉さん女房との約束――息子と一緒に過ごす――は絶対なのです。
 
しょうがないので別の息子、軍神アレスを連れて冥府にあるタルタロスの監獄に向かうゼウス。
 
そこに待っていたのは前作のラスボスにして、冥府の神ハデスと海神ポセイドン。
 
ここにギリシャ神話の最高神である三兄弟が揃ったのである。
 
今回のゼウスの目的は、タルタロスの監獄に封じていたタイタン・クロノス。
 
三兄弟の親父殿ですなー。
 
残虐な親父殿が復活しそうなので、三人で封印し直さないとやばいそうな。
 
ゼウス「だから、三人仲良くね(´・ω・`)」
 
ハデス「だが、断る」(`・ω・´)
 
案の定裏切るツンデレハデス。
 
ペルセウスLOVEな親父に愛想を尽かしたアレスと共に、ポセイドンを倒し、ゼウスを捕らえます。
 
……このお話、冒頭でポセイドンが死んでしまいます。
 
前作でもあったけど、人が神々を敬う心を忘れつつあるため、神々の力が弱まっているため、神も死ぬそうな。
 
死ぬと、冥府に行くのではなく、魂は消滅するんだって。
 
何だか日本的なお話である。
 
某夏目とかね。
 
ついでに言うと、この映画、世界の存亡をかけた家族喧嘩である。
 
家族の絆って、大事だよね。
 
あ、事の発端は大体ゼウスです。
 
相変わらずはた迷惑な親父だ。
 
ところかわってペルセウス。平和な街にキメラが落ちてきたので、息子を守るために戦います。
 
街を駆け回りつつの戦闘シーン。
 
早くてよくわかりません。
 
この映画の怪物が関わる戦闘シーンは基本、早すぎて目がついていけませんでした。
 
自由に動かせるのはわかるから、もうちょっと目に優しく……。
 
キメラを倒してちょっとゼウスに話聞くわと神殿に行くペルセウス。祈れば会いに来てくれるらしい……そんな溺愛してたら、アレスも切れるわ。
 
まぁ、ゼウスはこれないんすがね。代わりに虫の息の叔父さんがやってきます。
 
ポセイドン「俺のあんちゃんとお前のあんちゃんのせいで俺のあんちゃんがやばいくなって俺のとーちゃんまじやばい(゚Д゚)」
 
大体そんなことを言って、俺の息子によろしくとポセイドンは世を去ります。
 
さらば!
 
世界が破滅したらしょうがないからちょっと戦うとペガサスに乗り、前作の噛ませヒロイン、アンドロメダに会いに行く主人公。
 
王女は女王に進化してました。
 
ペルセウス「久し振りだね」
 
女王「今戦時中だから。与太話はいらないから」
 
ついでに戦乙女になってました。
 
ペガサスは飛び方がおっかなくなってました。
 
構ってなかったらしく、懐き度が下がってました。
 
泥棒やって捕まってたポセイドンの息子をさくっと仲間にし、女王とその部下と共に、海の神の助言のもと、まずは鍛冶の神に会いに行く主人公。
 
鍛冶の神が幽閉されている島にいた一つ目巨人と命を賭けた鬼ごっこの末、鍛冶の神と無事ご対面です。
 
ついでにブリキ梟ともご対面……お前(ホロリ)
 
女王の侍女(べっぴんである)がアレスに祈りそうになってて危うい場面も。
 
馬鹿かお前は! 祈るとこ来ちゃうだろうがー!
 
この森での戦闘、あんまり見た事のない映像でした。
 
森の中で巨大な敵と戦う映像って、珍しいよね。
 
おっかないけど、一つ目巨人さん、愛嬌があります。
 
鍛冶の神「タルタロスの牢獄は俺が作ったんだぜ! 難攻不落だけど、俺なら侵入できるよ!(゜∀゜)」
 
アンドロメダ女王「じゃあ、行こうぜ!(`・ω・´)」
 
牢獄の入り口→アレス「兄弟に会いに来ました(*´ー`)」
 
軍神アレス、見参である。
 
侍女が祈ったそうな。だから祈るなと言ったじゃないかー。
 
この世界の神様、気軽に来ちゃうんだよー。
 
アレス「早速だけど、みんな殺すね(*´ー`)」
 
女王の部下全滅。
 
慈悲を請うた侍女もさくーり。
 
鍛冶の神もさくーり。
 
ちょっと強すぎである。
 
アレス強すぎだが、鍛冶の神頑張った。
 
この作品、格好いい親父がいっぱいで面白い。
 
Fate見てても思うけど普通の少年少女が無双するアニメに飽きてきてるのかも。
 
この作品の良いところは、主人公が無双しないところ、きちんと10年戦いから離れていたブランクが描写されています。
 
主人候補正の無限の耐久力があるけどね。
 
頼りない従弟の案内の元、牢獄でちょっと貧弱なミノタウロスをぶち殺して、ここに家族とご対面。
 
じーちゃんまじでかい。さすがタイタン。巨神兵をさらに巨大にしたみたいなもんである。
 
案外小心者でいい人な伯父さんはお悩み中。
 
そして、兄貴ハッスル。
 
結局デレたハデスの助けにより、ゼウスと共に地上に命からがら戻る主人公一行。
 
しかし、おじーちゃんクロノスの封印はほとんど解けていまいました。
 
再封印の為には、三巨頭の持つ三本の槍が必要→ゼウスの槍は、アレスの背中に。
 
女王と従弟がクロノスの足止めを図り、その間にペルセウスは兄弟げんかの片をつけにいきます。
 
クロノス復活の露払いとして、マカイが女王の軍を襲います。
 
くるくる回りつつ兵士を殺しまくるマカイさんかっけーです。
 
ちょっと強すぎます。
 
牛頭牛人さんのしょぼさを見習ってほしいぐらいに無双します。
 
マカイが暴れ、アレスとペルセウスのプロレスがスタートする中、弟LOVEなハデスさんがゼウスに会いに来ました。
 
ハデス「ごめんね、ごめんね、力分けてあげるから、冥府に幽閉した事許してあげるから、これまでのこと許してね(´;ω;`)」
 
ゼウス「ミナギッテキター! ちょっと一万年若返ったわ。兄弟で昔みたいに暴れようぜ(゜д゜三゜д゜)」
 
ハデス「お、おう(ポセイドンやっちゃったけど、ええんかな。まぁ、ポセイドンだし(*´∀`*))」
 
感動である。
 
文字にするとさっぱり感動しないが、映画館では感動したのである。
 
前作のラスボスが味方になるんですよ!
 
味方になった敵って大体弱くなるんですよ!
 
ハデス「ちーっす、ちょっと邪魔しないでくれる。今からいちゃいちゃするからヾ(*´∀`*)ノ」
 
ゼウス「昔はブイブイいわせてたんだよ(`Д)ノ」
 
じいちゃん二人、大ハッスル。
 
衝撃波出すわぶん殴るわ、暴れていたマカイがゴミのようである。
 
格好いいおじさんの図、その2。
 
弱くはならなかった。
 
ヨーダにも見習ってほしいところである。
 
そして――クロノス復活。
 
弱くはならなかった――敵が強くなっただけである。
 
ゼウス「……親父、ちょっと怖すぎるわ(´・ω・`)」
 
噴火とともに出現するクロノス。相変わらずでかい。マカイを殲滅したゼウスハデスもこれには苦笑い。
 
挨拶代わりの一発も、あんまり効いてない様子。
 
クロノス「おお、可愛い息子達よ。寝起きに世界ぶっ壊すわ(`・ω・´)」
 
ゼウス「やめろくそ親父(´・ω・`)」
 
ハデス「やめて下さい死んでしまいます(´・ω・`)」
 
合体技も効果なく、兄を庇って弟がまた瀕死におちいってしまいます。
 
主人公「孫です(`・ω・´)」
 
さらわれた息子の手前、ちょっと良いところを見せないといけないペルセウス
 
頑張ってアレスを倒し、お爺ちゃんに会いに行きます。
 
主人公「お爺ちゃんちわー(`・ω・´)」
 
槍を口の中に投げるペルセウス
 
まるで餅を喉に詰まらせたが如く……クロノスは木っ端微塵。
 
お、おお!
 
これ、封印じゃないぞ。
 
クロノスは倒しましたが、ゼウスも息を引き取りました。
 
これからは人の世だと言い残して……。
 
寂しそうに消えるハデスさん。生き甲斐を失い、これからどうするのでしょうか。
 
そして……。
 
アンドロメダ女王「あ、ペルセウス、あのね、戦闘がね、これはペルセウスが来るから部屋片付けたんじゃないんだからね(///○///)」
 
ペルセウス「……デレたか(`・ω・´)」
 
家族が増えるかもしれません……。
 
 
 
そんな大まかなストーリー展開。
 
大変にご都合主義。
 
戦闘シーンは迫力満点。
 
スピードを重視した小物とゆっくりとした動きのクロノスの対比も悪くない。
 
何より、巨大なラスボスがきちんと戦闘してます。
 
この手の映画の巨大なラスボスって、あんまり戦わないことが多いんだよね。
 
出てきて終了、出オチ担当っていう。
 
お爺ちゃんはちゃんと戦いますよ!
 
見所はハデスかな。
 
悩める陰の主人公。
 
格好いい!
 
正しいB級映画として、よい娯楽作品でありました。