小説置き場2

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最近の映画-キングダム・アベンジャーズ・ゴジラ-

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大人気漫画を映画化!

という邦画は大いにぽしゃるのがこれまでの流れなのだけれど、これは真面目に作った良作品。

ハリウッドの大作映画ほどの予算はないのだろうけども、よく頑張っている。

ただし、これは個人の好みなのだけれど、キングダムの魅力は英傑たちによる大戦争だと思っているわけで、そうなると原作序盤を用いたこの映画は不利になってしまう。

原作再現度は高いぞ!

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アベンジャーズ・エンドゲーム

今回は、三作品を紹介するのだが、これは凄い。

もう、凄いのだ。

まず、この10年――アイアンマンから始まるマーヴェルユニバース22作品の締めくくりである。

それだけで、凄い。

全ての作品を観続けてきたファンにとっては、この映画は何よりのプレゼントだろう。

ちなみに自分はといえば、アイアンマン1・2とアベンジャーズ1・2(これは直前地上波)しか見ていない。

そんな状態で観ると、感激も半減――するのかもしれないが、そんなことは関係なく、何度も泣き、その結末に感動した。

この映画は、狭義のアメコミ――ティム・バートンバットマンから続き、ノーラン版で華開いた――だけではなく、それは全世界胸中の、ヒーロー/ヒロインを扱った創作もの全てに送る、ベストな作品だ。

バックトゥザフューチャーに続く、タイムスリップモノの成功作ともいえるだろう。

魅力的な――それぞれが1本の映画の主役を務められるのだから当然なのだが――登場人物にケリをつけ、くするとさせる場面を見せつつ、それぞれの残してきた想いに、一つの答えを与える。

群像劇として、これほどの成功作があっただろうか。

アイアンマンが、スパイダーマンの写真を見る場面で泣いた。

ソウが、母親と会う場面で泣いた。

アイアンマンとその父親との出会いで、泣いた。

ホークアイと家族で、泣いた。

全てをひっくり返す、大集結。僅かな人数で、ヴィランに立ち向かう残されたヒーローに供される大英傑で、泣いた。

アイアンマンの最後の選択に、泣いた。

キャプテンアメリカの――高潔なる自己犠牲の精神が選んだ、その選択に泣いた。

この映画を観終わったとき、その作品群を観ていないことに、少し寂しさを覚えてしまった。

もう、知ってしまった。それは、追憶の作品なのだ。


作品の出来は、アベンジャーズの方が上だろう。

当然上だ!

だが――そこに、1954年のゴジラから連綿と受け継がれた特撮怪獣映画のDNAが存在する時、想いは作品の出来を超越する。

そして――これは、正しく怪獣映画だ!

シンゴジラは、1作目へのレクイエムだった。

では、これは――東宝チャンピオン祭りと、VSシリーズに続く、大祭典だ!

もう、お祭りだ! 

熱狂というか、もう、狂信の類だ!

登場人物も狂信者しかいなかったが、概ね問題ない。

だってゴジラは神だからだ!

人間ドラマ?

そんな糞くらえなものは生ごみ置き場に置いておけ。

もう恋愛要素がないだけで加点+100だ!

お母さん博士が狂人過ぎてヤバイ:-100点

世界を滅ぼすエコテロリスト:-100点

家族パートが観ていてふざけている:-100点

ゴジラ大好きモナーク:+10点

容赦なく殺されるモナーク:-100点

芹沢博士:+10000点

ラドンの登場シーン:+10000点

ラドンはゴマすりくそバード:-100点

モスラは女王:+10000点

お経とハイヤ・ソぅ! そして鳴り響く伊福部音楽:+100000点

キングギドラはそれでも王様:+10000000点

ゴジラは神である:+100000000点

いやぁ、いくつかのマイナス要素はありますが、概ね高評価ですね^^

3DIMAXで観たのだけれど、もう、よかった。

こんな怪獣映画が、観たかった。

かっこいい映像は、大体ある。それが、あの素晴らしい音楽に乗って届けられるのだ。

けっこう無茶のある脚本も、問題ない。

昭和のVSは大体そんなもので、それでも熱狂したのはただ怪獣映画であるの1点だ。

そう、怪獣がカッコよければそれで満足してしまうという悲しい性を持つのだ!

シンゴジラは、現実に怪獣が登場したらを突き詰めた傑作である。それは、疑似戦争といえるだろう。

この作品は、ゴジラオタク(敢えて使おう)が作った壮大な神話、それがゴジラ キング・オブ・モンスターズである!