2008-04-09から1日間の記事一覧
「いっつ……」 轟煙を巻き起こすと、それは、止まった。 地に、擦り痕。 星が、落ちた。 銀狐は、朱桜ちゃん、よくこんなもの扱えたなと、腰をさすりながら思った。 目的地から随分と離れてしまった。 力を吸い取られた。 頭領の馬の乗り方も相当に荒いが、こ…
真紅の妖狼の姫君を運び、幽閉し、そのまま監視の任に就いた妖達は、暇を囲っていた。 思い思いに時間を潰してはいるが、元来が荒くれ者。 早く何か起こらないものかと、心待ちにしているところであった。 「あの札……相当に、強いものだな」 「だな」 退屈し…