小説置き場2

山岳に寺社仏閣に両生類に爬虫類に妖怪に三国志にetcetc

あやかし姫~ひな祭り~.

鈴鹿御前「ほら~、早く甘酒持ってこい!(≧∀≦)ノ」

姫様「・・・・・・(; ´∀`)」

葉子「・・・(うわ~、酒癖相変わらずわる~( ̄□ ̄;)」

俊宗「本当すみません・・・(´・ω・`)」

姫様「いえいえ(*^_^*)」

沙羅「こ、このお雛さま、可愛いですね~でも、小さい?(なんだか作りも雑・・・(・_・;)」

姫様「このお雛さま、寺のみんなの手作りなんです(*´∀`)」

沙羅「へ~( ´∀`)」

頭領「(なんでわしが運ばなきゃならんのだ!ヽ(`Д´)ノ)」

鈴鹿御前「八霊~、早く~(o≧∀≦)o」

頭領「はいはいただいま!ヽ(`Д´)ノ」

黒之助「ずずっ」

太郎「ずずっ」

黒之助「桃の花が綺麗だ」

太郎「綺麗だな」

黒之助「統領、大変ですな」

太郎「昨日準備さぼったんだからしょうがないべ」

鈴鹿御前「ほら男雛、飲め!鈴も飲め!(*´ワ`)ノ」

鈴「にゃ~(*´▽`*)」

俊宗「あははは(´Д`;)」

葉子「・・・(´・ω・`)」



葉子「おや、二人共どしたのその格好?(゜∀゜)」

木助「ぼく男雛!(`・ω・´)ノ」

葉美「・・・(照れ(*´`)」

葉子「そっか、葉美が女雛か。よくお似合いだよ(*´ー`)」

木助「にっ(o^-^)」

葉美「・・・・・・ありがとう、姉様(*´ワ`)」



葉子「ほろり(´;ω;`)」

姫様「葉子さん?」

葉子「・・・・・・姫様何でもないです・・・鈴鹿御前様、飲も!( ´∀`)」

鈴鹿御前「おうー!!!( ´∀`)ノ」



大獄丸「雛人形も飾ったし、甘酒も用意したし、お菓子も用意したし(^人^)鈴鹿、ひなあられ好きだったよね(*´∀`)」

大獄丸「ガラ)鈴鹿~、俊宗~(≧∀≦)ノ」

鬼「(?)鈴鹿御前様ならお友達のところに出かけるって・・・(´・ω・`)」

大獄丸「え・・・(´・ω・`)」

鬼「俊宗様も鈴も一緒に出かけましたが・・・聞いてませんでした?(・_・;)」

大獄丸「聞いてない・・・(´・ω・`)」

鬼「・・・(・_・;)」

大獄丸「がら、ぴしゃん、すたすたすた・・・・・・どか(´・ω・`)」

大獄丸「非道いよ・・・(´;ω;`)」



酒呑童子「今日は楽しい~♪」

朱桜「雛祭り~♪」

酒呑童子「朱桜好きなだけ食べるんだぞ、まだまだいっぱいいっぱいあるからな(*´∀`)」

朱桜「はい、父さま(*^_^*)(モグモグ」

酒呑童子「このでっかい雛人形、お前のもんだ。お前のためにさるお方に作ってもらったんだ(*´ワ`)ノ」

朱桜「父さま、ありがとう(*^_^*)ノ」

酒呑童子「でれでれ(*´▽`*)」

星熊童子「本当大きいよな、一つの人形が普通の鬼の二倍の大きさ、しかも十段造り」

虎熊童子「大分前からここに置いてあるよな・・・思えばあの子が生まれてすぐに作らせてここに置いてあるんだよな」

石熊童子「あの~、酒呑童子様、これを片付けるのはいつで?配下の鬼達から鬼ごっこのとき邪魔だと苦
情が・・・(´Д`;)」

酒呑童子「片付けないよ(^人^)」

石熊童子「し、しかし・・・お雛さまをいつまでも飾っておくと女の子は・・・その、遅れるって・・・(´Д`;)」

朱桜「遅れる?」

酒呑童子「だから飾っておくんだ!朱桜がお嫁さんになるなんてやだ~、朱桜はお嫁さんになんてならない~(ヒシッ!)(´;ω;`)っ」

朱桜「!(父さま、ちょっと力こめすぎ」

石熊童子「(この馬鹿親が)・・・茨木童子様(´・ω・`)」

茨木童子「朱桜がお嫁さんに・・・う、う、・・・うわ~ん(ヒシッ!)(´;ω;`)っ」

茨木・酒呑「「うわ~ん」」

朱桜「!?(叔父上まで!」

石熊童子「訂正、この馬・鹿・兄・弟が\(`Д´)ノ」

星熊童子「なんだかな~(*´▽`*)」

虎熊童子「なんだかな~(*´▽`*)」



大獄丸「一人寂しく~♪。゜・(´Д`)・゜。」

大獄丸「雛祭り~♪。゜・(´Д`)・゜。」

大獄丸「ひな・・・まつ・・・り・・・・・・すーすー(-.-)」

~とんとん~

大獄丸「うん? (´・ω・`)」

鈴鹿御前「ごめん!兄上!」

俊宗「大獄丸様、申し訳ない!」

鈴鹿御前「今からだと、遅い?」

鈴「にゃ~(´;ω;`)」

大獄丸「・・・・・・今日は楽しい~♪(*´∀`)」

鈴鹿御前「雛祭り~♪(*´∀`)」

鈴「にゃん♪(*´∀`)」

大獄丸「いいっていいって(*´ー`)」

俊宗「( ´∀`)(ほっ」



「おんや~」
 足下がふらつく・・・・・・誰かに肩を貸してもらってる?
 確か鈴鹿御前様とずっと飲んでいて・・・沙羅ちゃんに無理矢理飲ませたらひっくり返って・・・
 それで・・・
「太郎?クロちゃん?」
「いえ、私ですけど?」
「姫様?」
「はい、もう皆さん帰りまして。今日は葉子さんだけでしたよ、酔いつぶれちゃったの。沙羅ちゃん、さめるの早かったですし」
「そっか、今あたいは姫様に運んで貰ってるんだ」
 昔はあんなに小さかったのに、いつのまにかこんなに大きくなって・・・
 昔はあんなに小さかったのに・・・・・・
「葉子さん、泣いてるの?」
「いんや。姫様、もう大丈夫だから、一人で歩け・・・わ!」
「葉子さん!」
 一人で歩こうとしてよろける銀狐。足下がまだおぼつかず。
 慌てて姫様が葉子を支える。
「ありゃ、りゃ」
「ほら、まだ駄目ですよ」
「うん、そうみたい・・・桃の香りがする・・・」
 早咲きの桃が一木庭に。
「姫様、見にいこう」
「・・・・・・もう、遅いですよ」
「ねえ、見にいこうよ」
「・・・・・・うん」
 姫様葉子に肩を貸しつつ庭に向かう。
 縁側に座り、黙って二人で木々を眺める。
 梅と桃の花の香りが混じり合いはなをくすぐる。
 幾ばくかの時が流れ、酔いが覚める。
 ふと見れば、隣の女の子は寝息を立て始めていて。
 葉子が音を立てずに人の姿を解く。
 九尾の銀狐がゆっくり姫様を運んでいった。