劉備、合流
「やっほー。夏侯惇どん」
「劉備か……どういうつもりだ?」
「やだなあ~。そんなの、おいらが言わなくても分かると思うけど?」
「曹操につくってことか?」
「そういうこと。えっへん、感謝してほしいね!」
「ああ、感謝する。おかげで、命が助かったわけで」
夏侯惇の苦虫を噛み潰すかのような顔。どうみても、感謝していない
関羽が、ぎろりと夏侯惇を睨んだ
ああ? と、夏侯惇も睨み返す
どちらも、一歩も退かない
「陳到お姉さん、すっごい睨んでます、睨まれてます」
「趙雲……気にするな……殿……?」
「……そんなに怖い顔しないでさあ。関さん関さん、駄目だよ。これからは味方なんだから」
「夏侯惇殿……お気をお鎮め下され」
「長兄がそう言うなら……」
「李典……ふん!」
「さ、早く夏侯惇どんの陣地にいこう? 守りは堅いんでしょう?」
「まあ、小沛よりはましか。行くぞ!」
「おいら達も遅れないようにねえ~!」
馬を、歩を飛ばす。劉備軍と、夏侯惇軍
ばらばらと、高順の軍に追い散らされた夏侯惇の軍勢が合流していく
陣地
その前で、両軍は止まった
誰もが、息を呑んだ
天を突くかのような、真っ赤な火柱
夏侯惇が造った陣地が燃えていた
風が、変わった
「劉備か……どういうつもりだ?」
「やだなあ~。そんなの、おいらが言わなくても分かると思うけど?」
「曹操につくってことか?」
「そういうこと。えっへん、感謝してほしいね!」
「ああ、感謝する。おかげで、命が助かったわけで」
夏侯惇の苦虫を噛み潰すかのような顔。どうみても、感謝していない
関羽が、ぎろりと夏侯惇を睨んだ
ああ? と、夏侯惇も睨み返す
どちらも、一歩も退かない
「陳到お姉さん、すっごい睨んでます、睨まれてます」
「趙雲……気にするな……殿……?」
「……そんなに怖い顔しないでさあ。関さん関さん、駄目だよ。これからは味方なんだから」
「夏侯惇殿……お気をお鎮め下され」
「長兄がそう言うなら……」
「李典……ふん!」
「さ、早く夏侯惇どんの陣地にいこう? 守りは堅いんでしょう?」
「まあ、小沛よりはましか。行くぞ!」
「おいら達も遅れないようにねえ~!」
馬を、歩を飛ばす。劉備軍と、夏侯惇軍
ばらばらと、高順の軍に追い散らされた夏侯惇の軍勢が合流していく
陣地
その前で、両軍は止まった
誰もが、息を呑んだ
天を突くかのような、真っ赤な火柱
夏侯惇が造った陣地が燃えていた
風が、変わった