小説置き場2

山岳に寺社仏閣に両生類に爬虫類に妖怪に三国志にetcetc

愉快な呂布一家~曹操の誇り~

曹操:乱世の英雄! 覇業を目指す者!
荀彧:曹操軍筆頭軍師! 曹操に振り回されながらも健気についていってます
曹昂曹操の長男。例の戦いで生き残り……
劉備:例のあの人。現在、曹操軍に居候中……
その他:めんどいので省略


荀彧「やっぱり、無謀なのではないでしょうか? 各地の守備隊まで動員するとは……もし、どこかが動けば……(´・ω・`)」

曹操「心配性だな、荀彧は(人*´∀`)」

荀彧「私の性、ですから(´・ω・`)」

曹操劉表は腰抜けの爺だ。今頃小覇王に脅えているだろうよ。今日のために張繍も叩き潰しておいたしな。ふん、その小覇王もこちらと敵対出来まい。袁術がまだ足掻いているからな。それに、狙うなら黄祖の首だろうよ。王允は十部軍の相手、うちとは争えぬ。そして、袁紹は白馬将軍との決着をつけようとしているところ。ちょうど、誰もうちと争う余裕がない」

荀彧「ただ一人を除いて」

曹操「ああ。呂布殿を除いて」

曹昂「父上」

曹操「どうした? 怖くなったか? それも仕方がないな。なにせ相手が」

曹昂「父上は、どうして呂布殿と戦うのです?」

曹操「はあ?」

許楮・典韋 ・夏惇侯・夏侯淵曹仁曹洪于禁徐晃楽進・李典・李通「「「(´Д`;)?」」」

荀彧・荀攸郭嘉・程昱「「「( ̄□ ̄;)?」」」

劉備「へえ……('ー`)」

関羽張飛陳到趙雲「(;´Д`)?」

曹昂「父上、呂布殿のファンじゃないですか。どうして呂布殿と戦をするのです? いっそのこと、呂布殿に仕えるというのも悪くないんじゃあ?」

曹操「……面白い話だな、曹昂

~揺らめく覇気。曹昂を圧倒する~

曹昂「え、あ……」

曹操「なあ、曹昂。どうして、俺達は戦っていると思う?」

夏惇侯・荀彧「「(´・ω●)(・ω・`)」」

劉備「……」

曹操「どうして、袁紹呂布殿とまで、争っていると思う?」

曹昂「すみません、父上。私には……(´・ω・`)」

曹操「誇りだ」

夏侯淵曹仁曹洪「「「?(´・ω・)?(´・ω・`)?(・ω・`)?」」」

曹操「俺の誇りが、そうさせるんだ。それが、誰かの下になることをよしとさせないんだ。誰かが、言っていたな……そうそう、乱世の奸雄だったな。くく、乱世の奸雄の、誇りだ」

荀彧「!」

曹操孫策には、江東の虎の息子としての誇りがある。袁紹袁術には、名門の誇りがある。呂布殿には……」

劉備「何があるんだい、曹操どん?」

曹操「最強の、誇りだな」

劉備「へえ……」

曹操「そんなところだ。誇りといっても、あやふやなものだがな。ようするに、人に負けるのが嫌なのだ」

郭嘉曹操殿、そろそろ」

曹操「そうか。皆も分かっているだろうが今回の戦は俺にとって大きな戦だ」

一同「「「……」」」

曹操青州黄巾賊百万に打ち勝ったあの戦。俺にとって、あれが飛躍の第一歩だと思う。この戦は、第二歩だ」

一同「「「……」」」

曹操呂布殿に勝てば、我々はあの袁紹と肩を並べられる。それだけ、大きくなれる。負ければ、終わりだ。呂布殿が袁紹と天下分け目の戦をするだろうよ」

一同「「「……」」」

曹操「我らは、勝つ! たとえ天下無双と誉れの高い呂布殿だろうと、勝つ! 我が覇道の邪魔はさせん! 皆のもの、その蛮勇を奮え! 策を、張り巡らせろ! 命を捨てて、鬼となれぇぇぇ!!!」

一同「「「御意!!!」」」

曹操「散!」

一同「「「は!」」」

曹操「待て、夏侯淵

夏侯淵「?」

曹操「お前は、俺と一緒に来い。呂布殿に挨拶したい(*´ー`)」

夏侯淵「はあ……(´・ω・`)」

劉備「おいらも、お供していいかな?(´ー`)」

曹操「……いいだろう」

劉備「あんがと(´ー`)」

関羽「挨拶?」

張飛「なんだってんだ? 戦が始まるってのによう!ヽ(`Д´)ノ」

劉備「さあねえ(誇りかぁ……いいこというねえ、曹操どん。だけど、一つ忘れているよ。おいらの大徳の誇りを、ね)うん?」

荀彧「……殿……漢王室……」

劉備「……いこうか、関さん、張さん(´ー`)」