小説置き場2

山岳に寺社仏閣に両生類に爬虫類に妖怪に三国志にetcetc

動物園、之参

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朱桜「じゃんじゃじゃーん! 実は、親子さんなのです!」

白月「なるほどのー」

光「よかったじゃねえか。あ、親父いるんだな」

朱桜「お母さん、いるんだね」

白月「両親がいるんじゃのー。隠れてるのは、姉妹兄弟か……」

光、朱桜、白月「「「……」」」


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太郎「……なんだぁ、あいつら、立ち止まって。で、こいつは、見たまんまだな。虎だ、虎。俺も、こいつの仲間とは喧嘩したもんでなー。白虎やら水虎やら。そういや、数が少なくなってるそうだ。嫌な話しだよな、喧嘩仲間が減るってことは。うん、そういや、俺の……なんでも、ない。しかし、場所が悪いな。確か、鳥親子の隣にいたはずだぜ」

姫様「餌、ですかね」

太郎「……そう言われると、あの鳥が美味そうに」

姫様「食べちゃ駄目ですよ」

太郎「はーい」

鈴「……にゃ、にゃーん!」

朱桜「彩花さまと太郎さんだ……あ、鈴ちゃん、虎さんに惚れそうって……」

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白月「ぬう、また虎じゃな。確か、この近くにはライオンがいて、雌ライオンをぱしゃりとカメラに収めたはずなのじゃが……」

朱桜「どうも、消してしまったようですよ。動物園といえば、ライオン! なのに」

白月「本当にのう、馬鹿丸出しじゃ。しかも、苦労して撮ったやつではないか。む、光、どうした?」

朱桜「どうしたの、光君?」

光「……かみなりさまって、虎柄着てるよね……」

朱桜「……」

白月「……」

桐壺「はいはいはーい」

光「お袋!」

桐壺「勘違いしてるようだけど、私達が着てるのは、虎柄であって、虎皮じゃないからね。実は、これちょっとした珍宝なのさ。滅多に手に入らないもんなんだよ」

鈴鹿御前「私はいっぱい持ってるけどね」

桐壺「……」

鈴鹿御前「俊宗に買って貰ったんだぞ! さすが俊宗!」

桐壺「……o(゜□゜o)<ハイハイ、ヨウゴザンシタネ」

光「お、お袋!」

白月「お袋様!」

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白月「これは兎じゃのう。ちょこんと顔を出しておる!」

太郎「……(゚¬゚)<ジュルリ」

姫様「殴りますよ」

太郎「……(¬゜)<ゴメンヨー」

白月「ああいうのを、尻に敷かれるというんじゃな」

光「だな」

朱桜「太郎さん、彩花さまを育てた妖の一人なのにね」

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光「レッサー」

朱桜「パンダー!」

白月「フウタか!? フウタなのか!?」

朱桜「違いますよー。でも、壁にもたれながら二足歩行してましたよ」

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白月「パ!」

光「ン!」

朱桜「ダー!」

光「パンダ、日本語だと大熊猫か」

白月「鈴も大きくなるとこうなるのかのー」

鈴「にゃーん!!」

白月「?」

朱桜「えっと、ならないそうですよ」

鈴「にゃんにゃん!」

朱桜「このパンダさん、背中しか見せてくれないそうです。理由は不明。疲れてるのかな?」

白月「皆に見られて、大変じゃからのう。さてと、上野動物園というとパンダを思い浮かべる人もいるかもしれんが、ここよりも白浜のほうが多いのう」

光「み、見ろよ! あの赤ちゃん、パンダ持ってる!」

白月「お、おお!」

朱桜「そ、そんな! ……ああ、人形ですよ、人形、ぬいぐるみ」

白月「むう、本物に見える……」

あ、これ、実話です。続く!