最近読んだ本(ハバヒローク)
いわゆるケモノ耳西洋中世経済小説(何だそれ)。ホロとロレンスの長かった旅路もついに終焉。
色々あった……ように見せかけて、何にもないわな。
ホロ可愛いよねで終わる小説。マンネリ打破(二人旅だしね)と思しきコルもしょっぱい出来でぞんざいな扱いだったし。
最終刊もあっけなくて残念。短編集が出るらしいのでそっちに期待。
日向シリーズ 北方謙三
北方先生の剣豪シリーズ。容赦なさ過ぎてちょっと萎えた。剣戟シーンはさすが。
最近の北方先生が描く人物像にはある程度の型があるんだなっといっそう実感。
森之助とかテンプレートと言ってもいい。血涙でも楊令伝でも同じ人見たよ。
あと、~の道が好き。
水辺にて 梨木香歩
みんな大好き梨木先生。代表作、西の魔女が死んだは未読です。そもそも家守奇譚しか読んだことなかった、と思ったら村田エフェンディ滞土録読んでた。
渇いた味わいのエッセイ集。自然描写がきらりと光る。こういうの書けたらって思う。
終盤、地元が出てて嬉しくなったり。あまり意識したことがない場所も、ああ、そう思うのかって不思議な感覚が。
そうだよね。地元の人には当たり前すぎるんだろう。
からくりからくさ 梨木香歩
みん(略)。
お人形のりかさんと、古い家と、そこで共同生活をすることになった四人の女の因縁のお話――別に怖くはない。
帯の謳い文句(最強無敵の四人の――)は詐欺だけど。
面白し。染め織りも、そこに出てくる人も歴史も。村田エフェンディ滞土録と関係あり。あの人が出てくる。
仄かに暗い。ぬめるような暗さじゃない。渇いてる。
再々アニメ化決定、妖怪綺談も11巻目。夏目も人の友達が出来て……(*´ v `*)
タキの祖父と、周りにいた妖怪達の関係が切ない。
本当に切ない。「よくなれ」にはぐっときた。
夏目の家族のことも少しわかる巻。
11巻目でやっとかい。