富士登山記①
富士山
3776.36m。
日本最高峰にして、三霊山の一角を占める。
赤富士、紅富士、ダイヤモンド富士――各地から観る富士山は、まさに日本最高峰に相応しい感動をもたらしてくれる。
そして――富士山に一度も登らぬ馬鹿に、二度登る馬鹿。
そう――登ったのである。
せいぜい、丹沢の塔ノ岳、それも途中で帰還している。
天気もよくなかったし、鬼太郎茶屋にも行ってたし、そもそも無茶苦茶暑かった。
暑さは嫌いである。わざわざ、そんな時期に山に行かない。
が、それではつまらない。
そう、山に行きたい。
それも――高い、山に。
東京最高峰といえば、雲取山。
丹沢諸山と比べれば、高い。一泊必要になる。しかし、それでいいのだろうか。
ある。
あるのだ。
夏にしかいけない、日本最高峰の山が!
しかも、そこまで危険じゃない!(フラグ)
山小屋もいっぱい!
行こう!
行くしかない!
職場の同僚も行ってるし、わいが行かないわけにはいかんやろ!
そうと決まれば、準備である。
今回の購入物は~。
レインウェア上下(ノースフェイスのストライクトレイル)
バックパック(グレゴリーのパラゴン38L)
その他ロングTシャツ、靴下、座布団っぽいやつ、ヘッドライト――もう、たくさん。
装備で10万近く飛んじゃったり?
ボーナス払いですね(ニッコリ)。
富士登山は数あれど、今回選んだのは――ご来光。
みんな大好き、五合目からの吉田口ルート、山小屋経由で山頂にてご来光。
余裕があれば、山頂見学おはち巡り。
山小屋は7合目の鳥居荘を予約。
週間天気予報は、中部~関東までくまなく晴れ。
行きは町田→河口湖のバスにて。
いける、いけるぞ。お金が無駄にならないぞ!
前日――町田は土砂降り、ゲリラ豪雨。まさかのビルで缶詰め、雷を眺める。
あれ?
天気予報を確認すると、富士山小雨になってるけど?
おいおいおいおい!?
いいや、気にしてはいけない。
こんなときのために、レインウェアは用意している!
現状もちうる最大限の防寒である!
売って、ない。
その時点で夜の12時。
準備終わったのが午前2時。
朝遅刻しかけて笑。
突貫である。だいたい、そんなもんよね。準備って直前までしないやん。
山小屋もバスも、けっこう直前だったし。
バス停――山家が大量に!
――いないやん。バックパック担いでるの、わいだけやん。みんな富士急いってまうなぁ。
終点まで乗ったのは、一人だけでした。
バスん中のかしましいことよ。そりゃあねぇ、夏に、富士急へ行くやつなんてねぇ。
わいは寝たいんや!(理不尽な文句)
一人寂しく着いた、河口湖駅。なんだか雲行きが怪しいけど?
いやいやいや。
臨時便で、いざ五合目!
生涯2回目だそうな!
行ったような気がするけど、詳細は覚えてなかったぞ!
ま、まあ、五合目でも高いしね、低い位置にある雲もかかるってもんよ(震え声)
現実をみる。
天気、悪いやん。
頼むー!
もはや神頼みよー!
五円玉がないから、十円玉だー!
ここまで来てご来光見えなかったらー、どないすんねーん!
ちな、富士山の山開きは~9/9まで。
そのあとは――登山自体は自己責任で可能ですが、日本最高峰に相応しい超難関にかわってまうのです。
だから、今回が今年最後のチャンス!、