小説置き場2

山岳に寺社仏閣に両生類に爬虫類に妖怪に三国志にetcetc

2005-09-25から1日間の記事一覧

一段落

これで第一話終わりです。多分まだまだ続きます いつ書くか分かんないけど^^ あやかし姫と並行して書くことになるかと 交代でやろうかな 暇があれば ちなみにこれ江戸時代であって江戸時代じゃないですから^^そこんところ重々承知のうえでなま暖かい目 で見…

第一話の3

別れは突然やってくるもの。 妖の森で楽しく遊ぶ毎日にも終わりの日が来た。 十兵衛が江戸に行くことになったのだ。 江戸に行き、次期将軍候補である竹千代に仕えよ。それは十兵衛が父宗矩が、竹千代派につくという意思表示。重要な「任務」といってもいいだ…

第一話の2

ときは十兵衛がまだ子供のころに遡る。十兵衛には生まれつき「目」が備わっていた。不思議のものを見ることができる目。人に稀に備わるというその目で、十兵衛は柳生の里の森に住む妖を見ることが出来たのだった。 珍しく森に足を踏み入れた子供を驚かそうと…

第一話の1

「十さん、人が来ましたよ」 女が部屋の端に寝転がっている男に話しかける。男は女に背を向け、壁を向くように転がった。 「十兵衛様起きて下さいまし。もうお昼でございますよ」 「そうですよ十兵衛様。お天道様があんなに高く昇ってますよ」 女の両隣に座…