エヴァQのお話(ネタバレあり)
再びQのお話でも。
そんなこんながあるわけだが。
サントラ買おうか迷うわけだが。
さて、映画版。
そも、序破Qときてるわけである。
序は、TV版の内容に添う形だった。使徒の形、話の流れ、細部は違えど、大筋ではTV版と同じ、総集編と言えた。
TV版で好きだったのは、この破で描かれた部分である。
……対メカゴジラやって燃えるよね。
破は、派手な戦闘シーンとTV版のストーリーラインからの思いっきりな枝分かれで魅せられたのだ。綾波を救おうとするシンジの姿に、そう、こんな熱血が見たかったのだと思ったもんである。
リツコせんせーのよーわからん台詞の後、降ってくるロンギヌスの槍、カヲル君。
そして、あの予告編。
眼帯アスカにおおおとなり、これからどうなるんだと期待は大いに膨らむもんである。
で、Qの公開になったわけだ。
あれから、5年。
いや、17年。
小学生も、立派な大人になりましたとさ。
さて、こっからは、ネタバレありである。
サービスするよ!
そう、破の先は、知らないエヴァなのである。
道は分岐した。
さぁ、どうする?
進むしかないのだ。
量産機は、もう、ないのだ。
……あの時、あのブームに浸ったからこそ、Qは凄いとしか思えなかった。
だって破から14年後なんだもの。
破から14年後なんだもの。
破から14年後なんだもの。
あれ、あの予告編は?
眼帯アスカ初登場シーンは?
……予告編が、14年間に起こったであろう出来事だと?
うぉい。
この時点で満足である。
それだけで、お腹いっぱいになってしまった。
好きだった作品の続編は、得てして不平不満を言いがちだけど(SWEP1とかね、って、あれは前日譚か)Qは違った。
まさかの巨大(宇宙)戦艦、何だか懐かしいミサト艦長(魔乳艦長って知ってるかな)、成長した鈴原妹、成長してないアスカ……あれ?
正直、話の中身はよーわからんのだが、懐かしいネガティブシンジ君(そりゃ、いきなりあの状況になって、インパクト起こしちゃいましたなんて言われて、肝心の綾波は救えてなくて、みんな説明してくんないし敵意向けてくるし本当浦島状態)が興奮しちゃって、ファンネル使いに死神鎌使いのエヴァが出てきて、エヴァ同士で戦って、四本腕の姿になって暴走して……四本腕! 阿修羅明王大好き! 惚れるわ。
マンダラガンダーム。
あ、デスサイズも好きです。
死神鎌、大好き。
ファンネル、つまりはニュータイプ!
それが、あの映像、何だろう、こうね、特撮映画……東宝(ゴジラ)円谷(ウルトラマン)大映(ガメラ)東映(仮面ライダー)みたいなノリでね、スクリーンに出るわけ。もうね、満足なわけ。巨神兵現るで満足しちゃう人だよ、特撮博物館行っちゃう人だよ、仮面ライダーブラックのOPで泣いちゃいそうになる人だよ、満足しないわけがないじゃん。
しかも、あのど迫力の映像が、凝りに凝った音楽と一緒に流れるんだよ。コーラス、オーケストラ、使い方がもろ好みなんだよ。
目がやられて、耳がやられて、自分の知らない、未知のエヴァに脳内パンクで。
もう、すごいっすわーとしか言いようがないじゃん。
話の流れ、登場人物の想い、違う、元々、そんなアニメじゃなかったはずだ。
エヴァに求めてたのは、何じゃこりゃな小難しい設定と、派手な戦闘シーンだったはずだ。
物語が破綻してることは、とっくの昔に、「おめでとう」で知ってたじゃないか。
エヴァに感動感涙なんて求めてはいけないのである。
そんなもん、最初からなかったのだ。
あのアニメ群は、細田作品と違うのだ。
……それでも、桜流しが流れたとき、感動したんだよ。
Qは、賛否両論、当たり前だろう。
TV版から17年の、それ以上の観る側の想いを乗せてしまった……だから、ここでは是なのである。
すげーんだよ、本当。