小説置き場2

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エヴァQのお話(ネタバレあり)

再びQのお話でも。
 
賛否両論、あれはエヴァエヴァじゃない音楽良いよね本当エヴァは音楽いいよね壮大さがたまらん鷺巣詩郎ええわー鷺巣ってうしおそうじの息子か……あのビープロの主じゃねぇか変身忍者嵐じゃねぇか。
 
そんなこんながあるわけだが。
 
サントラ買おうか迷うわけだが。
 
さて、映画版。
 
そも、序破Qときてるわけである。
 
序は、TV版の内容に添う形だった。使徒の形、話の流れ、細部は違えど、大筋ではTV版と同じ、総集編と言えた。
 
破は、文字通り破壊の作品であった。使徒の形、話の流れ、それらを全て破壊した。あれ、自分の知っているエヴァとは違うぞである。
 
マリって誰だよ、乗っ取られた参号機のパイロットはトウジじゃないの、ゼルエルーである。
 
TV版で好きだったのは、この破で描かれた部分である。
 
ちょっと遅れて見てた(某和歌山はブーム到来後放送しやがったのだ)自分が引き込まれたのは、同じエヴァである対決参号機、そして最強の使徒ゼルエルとの決戦である。
 
……対メカゴジラやって燃えるよね。
 
破は、派手な戦闘シーンとTV版のストーリーラインからの思いっきりな枝分かれで魅せられたのだ。綾波を救おうとするシンジの姿に、そう、こんな熱血が見たかったのだと思ったもんである。
 
リツコせんせーのよーわからん台詞の後、降ってくるロンギヌスの槍、カヲル君。
 
そして、あの予告編。
 
眼帯アスカにおおおとなり、これからどうなるんだと期待は大いに膨らむもんである。
 
で、Qの公開になったわけだ。
 
あれから、5年。
 
いや、17年。
 
小学生も、立派な大人になりましたとさ。
 
さて、こっからは、ネタバレありである。
 
サービスするよ!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そう、破の先は、知らないエヴァなのである。
 
道は分岐した。
 
さぁ、どうする?
 
進むしかないのだ。
 
量産機は、もう、ないのだ。
 
……あの時、あのブームに浸ったからこそ、Qは凄いとしか思えなかった。
 
だって破から14年後なんだもの。
 
破から14年後なんだもの。
 
破から14年後なんだもの。
 
あれ、あの予告編は?
 
眼帯アスカ初登場シーンは?
 
……予告編が、14年間に起こったであろう出来事だと?
 
うぉい。
 
この時点で満足である。
 
あのエヴァの続きが見られる――それは、完全に未知の世界である。もう、顔見知りの使徒すらいないのである。
 
それだけで、お腹いっぱいになってしまった。
 
好きだった作品の続編は、得てして不平不満を言いがちだけど(SWEP1とかね、って、あれは前日譚か)Qは違った。
 
まさかの巨大(宇宙)戦艦、何だか懐かしいミサト艦長(魔乳艦長って知ってるかな)、成長した鈴原妹、成長してないアスカ……あれ?
 
正直、話の中身はよーわからんのだが、懐かしいネガティブシンジ君(そりゃ、いきなりあの状況になって、インパクト起こしちゃいましたなんて言われて、肝心の綾波は救えてなくて、みんな説明してくんないし敵意向けてくるし本当浦島状態)が興奮しちゃって、ファンネル使いに死神鎌使いのエヴァが出てきて、エヴァ同士で戦って、四本腕の姿になって暴走して……四本腕! 阿修羅明王大好き! 惚れるわ。
 
Gガンダム(お国のガンダム同士が戦う今川作品ね)が大好きなのです。
 
マンダラガンダーム。
 
あ、デスサイズも好きです。
 
死神鎌、大好き。
 
ファンネル、つまりはニュータイプ
 
それが、あの映像、何だろう、こうね、特撮映画……東宝ゴジラ)円谷(ウルトラマン大映ガメラ東映仮面ライダー)みたいなノリでね、スクリーンに出るわけ。もうね、満足なわけ。巨神兵現るで満足しちゃう人だよ、特撮博物館行っちゃう人だよ、仮面ライダーブラックのOPで泣いちゃいそうになる人だよ、満足しないわけがないじゃん。
 
しかも、あのど迫力の映像が、凝りに凝った音楽と一緒に流れるんだよ。コーラス、オーケストラ、使い方がもろ好みなんだよ。
 
目がやられて、耳がやられて、自分の知らない、未知のエヴァに脳内パンクで。
 
もう、すごいっすわーとしか言いようがないじゃん。
 
話の流れ、登場人物の想い、違う、元々、そんなアニメじゃなかったはずだ。
 
好きだったのは対13使徒、対14使徒だったはずだ。
 
エヴァに求めてたのは、何じゃこりゃな小難しい設定と、派手な戦闘シーンだったはずだ。
 
物語が破綻してることは、とっくの昔に、「おめでとう」で知ってたじゃないか。
 
エヴァに感動感涙なんて求めてはいけないのである。
 
そんなもん、最初からなかったのだ。
 
あのアニメ群は、細田作品と違うのだ。
 
……それでも、桜流しが流れたとき、感動したんだよ。
 
Qは、賛否両論、当たり前だろう。
 
TV版から17年の、それ以上の観る側の想いを乗せてしまった……だから、ここでは是なのである。
 
 
 
すげーんだよ、本当。