小説置き場2

山岳に寺社仏閣に両生類に爬虫類に妖怪に三国志にetcetc

2006-08-29から1日間の記事一覧

あとがきもどき……

これで「愉快な呂布一家」も一区切り―~|(^-^o)(o^-^)/~(わ―い) あとはこうしてああなって、ああなるわけですな( ̄□ ̄;) ま、これは予定通りっていやあ予定通りなんだが…… しばらく、愉快じゃない呂布一家は続きます(´・ω・`) 予定通り進んでいないのが…

徐州の戦(終)

返事はなかった。呂布が少しずつ落ちていく。 赤く染まっていた。 敵の血ではない。 矢。 もう一度叫ぼうとした。怒気を込めて叫ぼうとした。なにを、しているのかと。 はっと、気づいた。叫ぶのをやめた。 涙が、零れた。 矢が刺さっていた。魏越の、首に。…

徐州の戦(6)

魏越「急いでくれ! 頼む!」 だが、赤兎の走りはいつもより遅いまま。 主の身体を気遣っているのだ。魏越にもわかっている。 それでも、言うしかなかった。 後ろをみる。 陳珪の姿。 また一人、仲間を斬り倒した。 憎しみが胸をたぎる。 だが、今は…… 自分…

徐州の戦(5)

高順「いける! あとは、呂布殿がくれば!」 崩しに、崩した。既に、三つの軍を潰走させた。 しぶとく生き残っている軍も、もう間もなく潰せる。 そのとき、魏続の軍と呂布殿の軍が加われば…… 高順は、自分の軍を一旦止めた。 代わりに、宋憲と侯成の軍が残…

徐州の戦(4)

傷ついた獣が、のたうち回っていた。 血が、流れていく。 四肢を、つたう。 それは、断末魔に似た動き。 それでも、獣は生きようとしていた。 夏惇侯「陳珪……やったな……」 歯ぎしりをする隻眼の将。 曹操軍筆頭武将、夏惇侯。 陳珪の軍が、呂布の軍に向かっ…

あやかし姫~旅の人(12)~

「寝てるね」 「寝てるな」 「寝てますね」 古寺に帰ってみると、妖達が静かに静かにお出迎え。 そこで、葉子は人の姿になって。 太郎はそのままである。巨大な、白い狼のまま。 いつもと違う仲間の様子に、 「なんだあ?」 っと、大声をだそうとした太郎の…